橋下徹氏 地上波のコメンテーターは「もうチャットGPTでよくなっちゃうのでは?」

[ 2023年4月17日 20:19 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が15日、ABEMA「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)に出演し、ゲストの落語家・立川志らく(59)とコメンテーター論を展開。話題のチャットAI「チャットGPT」がコメンテーター界に与える影響に言及した。

 志らくが「私や坂上忍さん、橋下さんがコメンテーターをやり始めた頃は世の中が毒を求めていた部分があった。でも、今はそういうコメンテーターは必要ではなくなっている。見た目も美しく優等生的で、ちゃんといいことを言ってくれる人が求められる時代。で、みんなと同じことを言わないと炎上して大変な騒ぎになる。それはおかしい。視聴者には(番組を)選択する自由があるのに、「こいつ、俺と違う考えを言った。とんでもない。こんなヤツ、テレビに出していいのか」って。だからつまらなくなるんですよ、情報番組が」と、毒を吐けない時代になったことを嘆いた。

 これには橋下氏も同意。「コメントをマイルドに、って言われるけど無理だもんね。(無理して言うと)薄~いコメントになる。古市(憲寿)さんに「うっすいコメント!」って言われたけど、確かに薄いですもんね」と語った。

 橋下氏は今後、地上波はスポンサー(の要請)や時代の流れに対応していく必要があると言及し「もうチャットGPTでよくなっちゃうのでは?」と発言。バーテンダーとして司会を務めるサバンナ・高橋茂雄(47)が「初めてテレビに出る女性タレントで、1度チャットGPTで練習してから出る人とか、これから出るんじゃないか」と疑問を投げかけると、橋下氏は「出てくると思う。つまらないけど完璧な文章になっているから。政治コメントはチャットGPTでもう抜けがないもんね」と応じ、チャットGPTによるコメントは今の時代に十分に通用するレベルにすでにあるという考えを示した。

 「チャットGPT」は、米国の「OPEN AI社」が開発したAI(人工知能)を使ったチャットボットで、テキストメッセージを入力すると、それに応じた答えを返してくれ、簡単な質問だけではなく、文章の要約や、小説や詩の創作、英文の翻訳など、さまざまなことに使うことができる。

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2023年4月17日のニュース