池上彰氏 岸田首相襲撃に「他の人は何も持ってない」リュック、手提げ鞄の容疑者は「職務質問を」

[ 2023年4月17日 11:12 ]

 ジャーナリストの池上彰氏(72)が17日、「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜前10・25)に出演。岸田文雄首相が衆院和歌山1区補欠選挙応援のため訪れた演説会場で、筒状のものが投げ込まれ爆発した事件で警備の問題点を指摘した。

 和歌山県警は威力業務妨害容疑で兵庫県川西市の職業不詳、木村隆二容疑者を現行犯逮捕。木村容疑者が持ち込んだ筒状の爆発物は2本で、うち1本が破裂し、残り1本は現場に残っていた。県警などが構造や殺傷能力の有無を調べる。首相にケガはなく無事だったものの昨年7月に安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件から約9カ月。再び選挙期間中に民主主義の根幹を揺るがす異例の事件となった。

 池上氏は「やはり今から思えば、金属探知機を置いておいて、(演説を近くで聴ける)カラーコーンの中に入るためには外側に金属探知機を置いておいて、そこを通った人はカラーコーンの中に入っていいですよってやるのが1つ」とカラーコーンで区切られた中に入った聴衆約200人には金属探知機でチェックすべきだったとした。

 そして「これ(映像を)見ると、彼(木村容疑者)だけリュックを背負ってますよね。手提げかばんも持ってますよね。他の人は皆、地元の人たちですから何も持ってない」と他の聴衆に比べて一際、大荷物だったと指摘。「これは常識的に“ちょっとリュックサックの中を見せてください”って形で近づく人には職務質問を最低限やっておかなければいけなかった。その点で重大な問題点があると思いますね」と語った。

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2023年4月17日のニュース