古市憲寿氏 岸田首相襲撃事件で私見「デモしても選挙に行っても…政治側も変わらなきゃいけない部分も」

[ 2023年4月17日 09:53 ]

フジテレビ社屋
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 社会学者の古市憲寿氏(38)が17日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。岸田文雄首相が衆院和歌山1区補欠選挙応援のため訪れた演説会場で、筒状のものが投げ込まれ爆発した事件について言及した。

 和歌山県警は威力業務妨害容疑で兵庫県川西市の職業不詳の男(24)を現行犯逮捕。男が持ち込んだ筒状の爆発物は2本で、うち1本が破裂し、残り1本は現場に残っていた。県警などが構造や殺傷能力の有無を調べる。首相にけがはなく無事だったものの昨年7月に安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件から約9カ月。再び選挙期間中に民主主義の根幹を揺るがす異例の事件となった。

 古市氏は「人生がめちゃくちゃうまくいっている人はこういう事件起こさないわけですよね。ですから何らかの不満は当然あったはずで、かつ政治に対する関心もなかったわけではないっていう、だから本当はそこで何かもっと社会の方に回路があったらよかったなっていうふうに思うんですね」と指摘。

 「こういうテロで社会を変えようとか、テロで注目を集めようとするわけじゃなくて、政治家になるとか政党に入るとか、本当はもっと平和的な手段で社会をなんとか変えるとか、もしくは社会と接点を持つという方法があるはずなんで、そこに対する絶望感がもしかしたら広がっているのかも知れない」と推察した。

 そして、「今回の件だけじゃなくて結局、政治って変わらないじゃないかっていう、デモしても変わらないし選挙に行っても変わらないし、だったらテロだって短絡な人がこれから増えていく可能性があると思うんですね。だからこそ政治側も変わらなきゃいけない部分もあるのかなと思います」と自身の見解を述べた。

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2023年4月17日のニュース