大橋貴洸七段 昇級と昇段を同時達成し免状授与式出席 「藤井キラー」は昨年度躍進の王座戦へ意欲

[ 2023年4月17日 13:10 ]

昇段者免状授与式に出席した(前列左から2人目)古賀悠聖五段、(同3人目)大橋貴洸七段ら
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 将棋の大橋貴洸七段(30)が17日、大阪・関西将棋会館で昇段者免状授与式に臨んだ。大橋は2月、B級2組順位戦に勝利し、9勝0敗でB級1組への昇級を決めた。B級1組に入ると七段の昇段規定も満たすため、昇級と昇段を同時達成した。

 「順位戦での昇級は1年をやった結果なのでうれしく思います。B級1組では上を目指せるよう、一戦一戦しっかり指したい」。今期は羽生善治九段(52)に連盟会長の佐藤康光九段(53)らが在籍。「鬼のすみか」とも呼ばれる難関リーグを勝ち抜いてのA級昇級へ意欲を見せた。

 昨年度は王座戦での活躍が注目された。16人が永瀬拓矢王座(30)への挑戦権を争う挑戦者決定トーナメント1回戦で、藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖を含む6冠=に勝利。その後も勝ち上がったが、決勝で豊島将之九段(32)に敗れ、タイトル初挑戦は逃した。

 「あと一歩だったので。そこを超えていきたい」。特筆すべきは藤井戦の対戦成績だろう。初対戦から2連敗したがその後4連勝中。もう絶滅危惧種に近くなった「藤井キラー」は、「最近の強さはすさまじい。一手一手を突き詰め、完璧を目指していると感じる」と改めて6冠の躍進に嘆息する。その上で、5月開幕予定の王座戦挑戦者決定トーナメントでは勝ち上がれば藤井と再戦する可能性があり、「目の前の対局に全力を、という感じです」と自然体で臨む。

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2023年4月17日のニュース