市川左団次さん 中高時代に銀座で豪遊、ギャンブル…愛された“すべらない”男

[ 2023年4月17日 05:09 ]

市川左団次さん死去

市川左団次さん
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 大きな体にギョロリとした目つきの迫力ある風貌ながら、開けっ広げで親しみやすい人柄で知られた左団次さん。

 父親の背広を現金に換え、銀座で豪遊するなど遊びまくった中高時代。麻雀や競馬などギャンブルも大好きで、朝からパチンコ店に並ぶことも多かった。後年、当時のエピソードをバラエティー番組などでざっくばらんに話し、共演者らを驚かせることもあった。

 豪快なエピソードと巧みな話術から、歌舞伎の口上では“すべらない”男として知られていた。高校の後輩にあたる松本白鸚(80)の襲名時には「高校での彼の勤勉さにはかないません。私はキャバレー、クラブに通う稽古に専念しておりました」と語り、大笑いとなった。

 昨年11月の團十郎白猿の襲名では「團十郎以上の高みはありませんので、お父さまを脇に追いやり、これからは新之助さんをごひいきに」と呼びかけて観客や報道陣を楽しませた。

 14年に自叙伝エッセー「いい加減、人生録」を出版。その言葉通りの生涯を歩み、老若男女に愛された。

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2023年4月17日のニュース