宝塚・真風涼帆 緑の袴で別れ「皆さまからのお気持ち、絆、愛…」に感謝 サヨナラ公演千秋楽

[ 2023年4月17日 18:32 ]

 宝塚歌劇団の宙組トップスター・真風涼帆(まかぜ・すずほ)が17日、兵庫・宝塚大劇場でサヨナラ公演「カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~」の千秋楽を迎え、入団以来丸17年親しんだ本拠地に別れを告げた。 「宝塚歌劇特集号23年春」のお知らせはこちら

 5年半もの間組を率いた真風が、最後の大階段を降りる際に選んだのは緑の袴(はかま)。宝塚大劇場では男役の象徴であるエンビ服を選ぶトップが多い中、「宝塚大劇場は初舞台を踏んだ地でもあるので、緑の袴をはきたかった」と“タカラジェンヌの正装”を選んだ。

 満員の客席を前に、ゆっくりとマイクの前に進んだ真風は「大劇場公演最後の日に、こに立ち、何が見えるのか、何を感じるのか。目に見える情景以上に思うことは皆さまからの大きなお気持ち、固い絆、愛…。目には見えないたくさんのものを信じる勇気を与えてくださいました。17年間、本当に、本当にありがとうございました」とあいさつ。深々と頭を下げると、大きな拍手がいつまでもやまなかった。

 本公演終了後、特別に行われたサヨナラショーは、大劇場でのお披露目公演「天(そら)は赤い河のほとり」(2018年)でスタート。LDH JAPANとのコラボで話題になった「HiGH&LOW」(22年)などはほぼ当時の衣装そのままでパフォーマンスする豪華さで、最後は縁の深い「NEVER SAY GOODBYE」の「ONE HEART」を宙組全員で披露。全15場のボリュームとなった。

 添い遂げ退団となるトップ娘役・潤花(じゅん・はな)も「この広い世界の中で皆さんに出会えた奇跡のようなご縁に感謝の気持ちでいっぱいです。ゆりかさん(真風)。はっ!ゆりかさんは私は、どこまでの思いになるか、想像以上の愛であふれています」と笑顔だった。

 15年もの間組長を務め、同公演で退団する寿つかさ(ことぶき・つかさ)は宙組の代表作でもある「シトラスの風」を披露。「東京公演の千秋楽までダンディーに品よく、ユーモアを忘れずに生きていきます」とあいさつするとひときわ大きな拍手が巻き起こった。

 東京公演は5月6日、東京宝塚劇場で開幕。真風らは6月11日の千秋楽で退団する。

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2023年4月17日のニュース