橋下徹氏 AIに落語をさせることは無理だけど…「ゴルフのレッスンプロのように活用しては」

[ 2023年4月17日 18:52 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が15日、ABEMA「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)に生出演し、ゲストの立川志らく(59)とともに落語におけるAIのベストな活用法を提案した。

 番組が、話題のチャットAI「チャットGPT」に新作落語を作らせたところ、チャットGPTは「タクシーの運転手」という小話を作ったが、これが橋下氏と志らくには全くウケず。「笑いになってるの?これ」(橋下氏)、「これを落語として面白くできる人はいないと思う。せいぜい蛭子(能収)さんかな。とんちんかんになって(ウケるかも)」と一蹴。

 橋下氏は「喜怒哀楽というけど、感情の中でも“笑”って一番難しい。笑わせるって、話の中身なのか、話し方なのか…何なのかがよく分からない」と笑いのメカニズムのあいまいさを指摘した上で、「AIに職業を奪われると言われるが、”芸”は絶対に奪われないと思う」と結論づけた。

 ただ、そこで志らくが違う角度から落語におけるAI活用法を提案した。「古典落語の一番きれいなリズムをAIが覚えてくれたら、それを稽古台にして若い子に教えたい。そういう稽古台のようなお師匠さんって、いるんですよ。寄席に出ると地味でウケないんだけど、変な癖がなくて稽古台にはピッタリという…。それを(AIに覚えさせた上で)自分のフィルターの中に入れて面白くしちゃえばいい」。これには橋下氏も納得で「ゴルフのレッスンプロみたいなもの。(大会で競うプロとは)違う技術が必要になる。そういう形でAIを活用するということなんでしょう」と同意した。

 「チャットGPT」は、米国の「OPEN AI社」が開発したAI(人工知能)を使ったチャットボットで、テキストメッセージを入力すると、それに応じた答えを返してくれ、簡単な質問だけではなく、文章の要約や、小説や詩の創作、英文の翻訳など、さまざまなことに使うことができる。

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2023年4月17日のニュース