「鎌倉殿の13人」三谷幸喜氏「大納会」で締めくくりの打鐘 岸田首相「北条義時の如く」

[ 2022年12月30日 15:30 ]

「大納会」のセレモニーに出席、1年を締めくくる鐘を鳴らした三谷幸喜氏(写真提供:株式会社日本取引所グループ)
Photo By 提供写真

 今月18日に最終回(第48話)を迎えたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)の脚本を手掛けた三谷幸喜氏(61)が30日、東京・日本橋兜町の東京証券取引所「東証アローズ」で行われた「大納会」のセレモニーに出席した。

 岸田文雄首相も出席。取引を締めくくる鐘を岸田首相が3回、三谷氏が2回打ち鳴らした。

 三谷氏は「鎌倉時代は先が読めないという意味で現代と凄く近いような気がしております。僕らもこの一寸先は闇の世の中を、これから一歩一歩着実に進んでいかなければいけないなと思っております。『1歩進んで、2歩下がる』。これだと、どんどん後ろに下がっちゃうんで、よくありません。『2歩進んで、2歩下がる』。これだと、ほとんど足踏み状態なので、よくありません。『3歩進んで、2歩下がる』。これです、皆さん。少しずつですが、一歩ずつ前に向かって歩いていきましょう」と呼び掛け。

 「来年の干支は兎です。兎というのは、非常に危機管理が発達しておりまして、寝ている時もずっと目を開けていると言われております。僕らもしっかりと目を開けて、少しずつ前向きに新しい未来へ進んでいきたいと思っております。きっとそこには、今と違う素晴らしい景色が広がっていると思っております」とあいさつした。

 毎週ドラマを楽しみに視聴していたという岸田首相は「来年は新しい資本主義を本格起動させていく年です。北条義時が新しい武士の時代を切り開いた如く、多くの政策課題はありますが、一つ一つ乗り越えて、成長と分配の好循環を実現し、新しい日本を切り開いていく決意です」と主人公になぞらえて抱負を語った。

 俳優の小栗旬が主演を務めた大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。

続きを表示

2022年12月30日のニュース