「ダイヤのA」衝撃の最終回 作者が理由告白「無理してみんなの進路や人生を雑には決めたくなかった」

[ 2022年10月26日 13:22 ]

「ダイヤのA」公式ツイッターアカウント

 少年漫画誌「週刊少年マガジン」で2006年から連載されている、寺嶋裕二氏による野球漫画「ダイヤのA(エース)」が、26日発売の同誌48号収録分をもって完結した。公式ツイッターでは、寺嶋氏がコメントを発表。「無理して話を進め、みんなの進路や人生を雑には決めたくなかった」と、話題となっている最終回への思いを語った。

 「ダイヤのA」は、西東京の野球名門校・青道高校へ入学した投手・沢村栄純が、天才捕手・御幸一也らと切磋琢磨しながら甲子園出場を目指す姿を描く高校野球マンガ。アニメ化もされ広く知れ渡り、著名人にもファンが多くいる大ヒット作。

 16年の連載に幕を下ろしたこの日、アニメ主題歌を担当した歌手の大石昌良は「いろんな感情が溢れてポタポタとページに涙が落ちてます」「青春を、僕のすべてを、ありがとうございました!」と感謝のツイートを投稿。ネット上では「たくさんの感動をありがとう」「寺嶋先生、16年間ありがとうございました」「心が折れそうな時この漫画を読むと支えられ、奮い立たせてくれた作品」と感謝の声のほか、衝撃の終わり方には「こんな終わり方でいいのか沢村…」「act3あるよね?」と続編を期待する声も多く上がった。

 作品公式ツイッターでは「今日発売のマガジンに特集と巻頭カラーで最終話載っています。色んな思いがありますが、これまでダイヤのAを読んでくれた読者の皆さんありがとうございました。同じプロの方々から頂いたコメントも感激しつつ、しっかり胸に刻みました。(寺)」と寺嶋氏のコメントを掲載。

 続けて寺嶋氏は「体力的に週刊ペースで原稿があがらなくなってきた事。納得いかない絵が増えてきた事。取材に行く時間を取れなくなった事。他にも理由はいくらでもありますが、何より自分自身が元気のない沢村を見たくなかったし、無理して話を進め、みんなの進路や人生を雑には決めたくなかった。なので週刊連載でのダイヤのAはここで区切ることにしました」と物語の終わり方への思いを吐露。「最後までわがままを聞いてくれた担当さん、編集部の皆さんには感謝しかありません。とりあえず、東東京の決勝、コミックス作業を終わらせて、これからのことはゆっくり考えます。最後にバカでギラギラした沢村が描けて嬉しかった泣(寺)」とつづった。

続きを表示

2022年10月26日のニュース