田崎史郎氏 野田氏の安倍氏への追悼演説「非常にいい人選。自民執行部の一部が甘利さん…センスを疑う」

[ 2022年10月26日 14:35 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が26日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。立憲民主党の野田佳彦元首相が25日の衆院本会議で行った、今年7月に奈良市で銃撃され死去した安倍晋三元首相の追悼演説についてコメントした。

 野田氏は、遺影を手に傍聴した昭恵夫人に壇上から深々と一礼。「“闘う政治家”だったが、国会を離れ、ひとたびかぶとを脱ぐと、心優しい気遣いの人でもあった」と追悼。12年の首相在任時、衆院解散を表明した党首討論に触れ「あなたの少し驚いたような表情。その後の丁々発止。それら一瞬一瞬を決して忘れることができない」と述懐。当時の衆院選で自民が勝利し安倍氏が首相に返り咲いた。首相を引き継いだ時の皇居での任命式を巡る秘話も紹介し、2人だけの控室で安倍氏が歩み寄り「自分は5年で返り咲きました。あなたにも、いずれそういう日がやって来ますよ」と激励されたという。「再びこの議場で、言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負を戦いたかった。勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん」と語気を強めた。演説は約22分間だった。追悼演説は当初、自民の甘利明前幹事長で調整されたが、党内外から異論があり、自民党が立憲民主党を通じて野田氏に要請した。

 田崎氏は「非常にいい人選だと思います。甘利さんと言われた時から自民党内でも野田さんにお願いすべきじゃないかという声があったんですよ。そういうことを自民党執行部の一部の方が無視されて甘利さんにお願いしてたってこともあるんで。そのセンスは疑われますよね」と自身の受け止めを述べた。

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2022年10月26日のニュース