茂木健一郎氏 ゆたぼん炎上に苦言「義務教育受けろ、と言っているネット民の方がレベルが低い」

[ 2022年10月26日 12:54 ]

茂木健一郎氏
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 脳科学者・茂木健一郎氏(60)が26日、自身のツイッターを更新。「少年革命家」を名乗る不登校ユーチューバーのゆたぼん(13)の発言が“炎上”していることについて「ゆたぼんを応援できる人になれないのか」と苦言を呈した。

 「スタディ号」で日本一周中のゆたぼんは、23日に広島編を公開。原爆ドームを訪れ、戦争の悲惨さを目の当たりにし「本当に戦争ってやっちゃいけないことだし、こういうことは覚えとかなくちゃいけない」としっかりと目に焼き付けていた。この動画の中で、「1945年8月6日にアメリカが日本の広島県と長崎県に原爆を落とした」と話したことについて、「長崎県は8月9日」とネット上で指摘する声が上がった。指摘だけにとどまらず、一部否定的な声や中傷ともとれるコメントも上がっていた。

 これについてゆたぼんの父で実業家の中村幸也氏は「まだ13歳のゆたぼんに対して言葉の粗探しをして揚げ足取りしてる奴らって本当に終わってる」と投稿した。この発言に「義務教育を受けさせるべき」などとコメントが多く寄せられた。

 一連の流れについて、茂木氏は「ゆたぼんにレベルが低い、義務教育受けろ、と言っているひとたちの方がレベルが低い」と指摘。「知性とはなにか、考えるということはなにかについてのモデルが問われています。ゆたぼんパパは正しい」とつづった。

 続けてYouTube動画の中で「そもそも知性とは何か、という概念がネット民は陳腐なんです。だからゆたぼんのお父さんが反論されていて、全くその通りだと思います」といい「8月6日、9日の違い、そりゃ知っておいたほうがいい。ゆたぼんはこれを機に知ることになるでしょう。だけど、そういうことの中に考える能力の本質はないんだよってことくらいは知っておいてから、学校がどうのこうのと言ってほしい。そういうことすら分からない人たちが“学校に行くべきでしょう”と言っているのが、この日本という国の、最低レベルの風景だと思います。そういう低レベルな方々をたくさん生みだしてしまっているのが日本の義務教育だと、我々は反省しなくてはいけない」と批判的なコメントを一蹴。「ゆたぼんがいろいろやっていることを“頑張ってるな”と応援できるような人になることから始めたらどうかなと私は思います」と呼びかけた。

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