辻元清美氏 国葬強行で政府チクリ「安倍さんも気の毒じゃないかな。政権の判断ミスで」

[ 2022年9月20日 22:48 ]

 立憲民主党の辻元清美参院議員(62)が20日、ABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)にリモートで生出演し、安倍晋三元首相の国葬をめぐり私見を語った。

 辻元氏は自身のツイッターで国葬欠席を表明しており、この日は理由として手続き上の問題、法的な裏付け、国葬にふさわしいかを挙げた。

 辻元氏は「人の死というのは基本は平等だと思うんですね」と前置きし、安倍政権下での出来事を回想した。「安倍政権の時に死と言えば、森友の公文書改ざんで亡くなった財務省の赤木さんの問題だって、あの死は何だったんだろうとみんなモヤモヤしている」。森友学園問題で決算文書の改ざんをめぐり、自殺した元外務省職員の赤木俊夫さんの名前を挙げた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、人々の生活も大きく変わった。辻元氏は「安倍総理の時からコロナがまん延しました。あの時代から、今に至って、コロナで亡くなった方はご葬儀ができないんですよ。今、まだですね」と説明。それだけに「社会情勢を鑑みても、そういうことに対処が不十分だったと当時、言われた方を国葬するのかというのは、今の国民の現状とか、社会の実態をしっかり見ていない証拠」とし、「残念でならないですよ。この決断」と続けた。

 街頭演説中に銃器で狙撃され、非業の死を遂げた安倍元首相。辻元氏は「1人の同じ政治家が亡くなったということで、これは無念だっただろうなと。誰が亡くなっても無念だと思うんですよ」と本音を口にした。だからこそ、「こんな形にぐちゃぐちゃになっちゃって、安倍さんも気の毒じゃないかなと思いますね。政権の判断ミスで」と、政府の責任を指摘した。

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2022年9月20日のニュース