日本でマスク着用いつまで? 医師は海外との比較検証を訴え「日本にそのまま持ってきて大丈夫か」

[ 2022年9月20日 18:52 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 日本感染症学会専門医で、東京歯科大の寺嶋毅教授が20日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)に生出演し、新型コロナウイルス感染予防のための今後のマスク着用について見解を示した。

 新型コロナの爆発的感染が収まっている世界では、多くの国でマスク着用義務が撤廃されている。一方で日本では、今年7月のマスク着用率が86%と、英国の21%と比較して4倍以上の割合となっている。

 マスクを外せる状況について、寺嶋氏は「状況というか、マスクを外している国のことを日本にそのまま持ってきても大丈夫か?ということの検証が必要だと思う」と話した。各国で感染者が減少した理由も「オミクロンになって感染している人がかなり多くなっている(のかどうか)」と、集団免疫を獲得した可能性などを挙げ、「そういう意味で、もし増えないのであれば、日本はそれなりにみんながかかっているかどうかを比べる必要があります」と指摘した。

 さらに寺嶋氏は、高齢者に対する検証の必要性も挙げた。「第7波は高齢者で亡くなっている方が多かった」とし、「マスクを撤廃している国は、若い人ならある程度感染を受け入れているのかもしれない。日本もそうなっていくと思いますが、そういう国々では高齢者の亡くなる人が増えていないのか?特別な対策をしているのか?そもそも日本ほど高齢者の割合が多くないのか?高齢者でも基礎疾患で亡くなっているケースは、コロナとしての死亡者ではないと割り切っているのか?」と、数々の例を出して説明。「それを、日本もそうしていいのか?そういうことを確認して、徐々に日本に持ち込んで来られるのかなと思います」と、丁寧な検証が必要と訴えた。

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2022年9月20日のニュース