石黒賢が沢口靖子主演「科捜研の女　2022」シリーズ最強の“敵”に　孤高の天才物理学者

榊マリコ（沢口靖子）の前に立ちはだかる古久沢明（石黒賢）（C）テレビ朝日
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　今秋テレビ朝日に誕生する新ドラマ枠「火曜よる9時」。女優・沢口靖子（57）主演の「科捜研の女　2022」に孤高の天才物理学者役として俳優の石黒賢（56）が出演することが20日、分かった。シリーズ史上最もクレバーな敵ともいうべき新キャラクターで、主人公・榊マリコ（沢口）に冷酷な敵意を向ける学者・古久沢明（こくざわ・あきら）。数々の作品で善人から悪役まで見事に演じ分けてきた石黒が、不遜極まりない孤高の科学者にふんし、シーズンを通じてマリコの前に立ちはだかる。ドラマ開始日は10月18日に決定、初回は2時間スペシャルとして火曜午後8時から放送する。

　石黒が演じる古久沢は、科捜研の新メンバー・君嶋直樹（小池徹平）の元同僚で「京都環境生態研究センター」に所属していた物理学者。初回2時間スペシャルでは、彼らの元上司に当たる“環生研”センター長・奥崎譲（小宮孝泰）が火の気のない公園で突然焼死するという不可解な事件が発生する。これは、いわゆる「人体自然発火現象」なのか…？“科学は未来の人類のためにある”という壮大な信念を抱く古久沢は、自身が所属していた研究室の閉鎖を決定した奥崎に対し、「研究を阻む者は、未来の人類にとって害悪でしかない」と軽蔑の目を向けており、「排除されて当然」、つまり殺されても仕方ない人物だと何のためらいもなく言い切ってしまう。

　古久沢がなんらかの手段を用い、手を触れることなく奥崎の人体を発火させ、死に至らしめたのか――。マリコは事件の真相を解き明かすべく奔走するが、古久沢は“心情”という不確かなものを糸口に真実に近づこうとするマリコに「科学者として醜悪」と冷たく非難する。はたして、古久沢は謎の焼死事件と関わっているのか？新シーズンの幕開け、衝撃の事件、そして衝撃の敵が出現する。

　脚本を読んで、古久沢という人物のクレバーな部分に面白味を感じ、オファーを受けたという石黒。マリコと激しく対立する役柄だが「古久沢にとっては、どこか感情を優先するマリコの姿勢が、科学者として我慢ならない。だからこそ“あなたは醜悪だ”と告げるのですが、それは彼女を認めているがゆえのこと。どうでもいい相手にはそんなことは言わないはずなので…」と、その構図の根底にはマリコへのリスペクトが潜んでいると分析。「面と向かって言うのはある意味、フェアな男である証」とも言い、ただ冷酷なだけではない古久沢という人間の奥行きを見つめながら演じている。

　沢口とは互いにデビュー間もない10代の頃、CMで初共演。その後も同じ作品に名を連ねることは度々あったものの、本格的な共演は今回が初めて。「俳優ってワンシーン一緒にお芝居したら相手がどういう人かなんとなくわかるものですが、彼女の演技からはシリーズを長く背負ってきた責任感と誠実さが伝わってきました」と、対峙して改めて感じた沢口のひたむきさに感銘を受けたと語り「そんなやっちゃん（沢口靖子）に面と向かってキツイ言葉を言うのは芝居とはいえ、なかなか胸が痛いです（笑）」と本音を打ち明ける場面も。

　さらに「古久沢が最終的に“シロ”なのか“クロ”なのか、プロデューサーに聞いても全然教えてくれないので（笑）、限りなく“クロ”く演じていますが、みなさんも古久沢がどんな謎を秘めているのか、シーズン通じて楽しみにご覧いただけたら」と石黒。古久沢は初回スペシャルをはじめ、最終回にいたるまで思わぬ形で登場し、マリコを翻弄していく。「科捜研の女　2022」の大きな軸となる“マリコVS古久沢”の対決に注目が集まりそうだ。