亡くなった宮沢章夫さん 最後のツイート「さよなら」に惜しむ声「らしくありすぎですよ。いやですよ」

[ 2022年9月20日 19:03 ]

宮沢章夫さん(遊園地再生事業団主公式ツイッターより)

 元「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」のメンバーで、劇作家・作家で演出家の宮沢章夫氏が12日、うっ血性心不全ため、65歳で亡くなったことが20日、主宰を務めた所属劇団「遊園地再生事業団」の公式ツイッターで発表された。

 「入院中の宮沢のツイートに多くの方々から心を寄せていただいたにもかかわらず、お知らせが遅くなりましたこと深くお詫び申し上げます」との文面も。宮沢さんは、8月20日までツイッターを更新していた。自身の死期を悟るかのような最後のツイートに、心配の声が上がっていた。

 8月7日に体調不良であることをツイートで明かし、同9日には「入院中。いきなり集中治療室に入ったのだ。カラダにさまざままな機器類を付けられているのだった」とつづっていた。そして、最後となる同20日の投稿には「それにしても眠い。さよなら。宮沢章夫」。コメント欄には「大丈夫ですか」「心配です」などと多数寄せられていた。

 また、死去が伝えられた後にも同投稿には、「最後のツイートがこれはいくらなんでも、らしくありすぎですよ。いやですよ」「宮沢さんのお陰で人生が豊かになりました。今までもこれからも大好きです!ありがとうございました」「大好きだよ、宮沢章夫さん」などと追悼の言葉が寄せられた。

 宮沢氏は1985年に、大竹まこと、きたろう、斉木しげる、いとうせいこう、竹中直人、中村ゆうじらとパフォーマンスユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を結成し、1989年まで活動。1990年からは劇団「遊園地再生事業団」を主宰。1992年、「ヒネミ」で岸田國士戯曲賞を受賞した。作家としても活動し、小説「サーチエンジン・システムクラッシュ」は、第122回芥川賞、第13回三島由紀夫賞の候補にもなった。
 

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