星浩氏 安倍首相国葬は岸田首相らの言葉に注目「形式的なあいさつだけなら何のための国葬かとなる」

[ 2022年9月20日 17:45 ]

東京・赤坂のTBS社屋
Photo By スポニチ

 ジャーナリストの星浩氏が20日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にコメンテーターとして生出演し、27日に行われる安倍晋三元首相の国葬についてコメントした。

 共同通信が行った最新の世論調査では、国葬実施に「反対」「どちらかと言えば反対」と答えたのは60・8%で、「賛成」「どちらかと言えば賛成」の38・5%を大きく上回った。星氏は「最近では反対が賛成の倍くらいという調査結果も出ています。トレンドとしても差が広がっていますね」と、反対意見が日増しに増えている現状を説明した。

 岸田文雄首相は丁寧な説明で国民への理解を得るとしているが、星氏は「岸田総理は説明をする、説明をすると言っているんですけど、説明できない点が2つあると思う」と疑問を口にした。「1つは何だかんだ言っても、“自民党の保守派に配慮して国葬を決めたんじゃないですか?”と。それに対する答えができるか。これについては、なかなかそうですとは言いにくいところだと思う」と疑問を口にした。

 さらにもう1点は、安倍元首相の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体への関与についての説明だという。「安倍さんが旧統一教会との関係で中心的な役割を担ったんではないかと言われている中で、安倍さんがどこまで関与したのか?事務所にどういう資料が残っているのか?という調査をするのかどうか。それによってこの問題が解明されるのではと思う」としつつも、「これも説明するのは難しいと思う」と期待薄の見込み。「その2点のところで本当の話ができないので、いつまでたっても反対論が増え続けるということだと思います」と分析した。

 星氏は国葬の内容についても私見を語った。「当日は相当、厳重な警備があって、岸田総理とか菅前総理のあいさつがあってたんたんと終わるんだと思う。形式的なあいさつだけで終わってしまうのでは、何のための国葬だったのかとなる」と指摘。「もう少し岸田総理のあいさつも含めて、中身のある議論、あいさつにしてもらいたい」と、国葬を行う意義を示すべきだとした。

続きを表示

2022年9月20日のニュース