運用前から話題!!総工費3億円の通天閣・タワースライダー 社長が期待「大阪の起爆剤に」  

[ 2022年4月28日 16:34 ]

大阪・新世界の通天閣にできた体験型アトラクション「TOWER SLIDER」を体験した関係者は一様に絶叫した
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 大阪ミナミのランドマーク、シンボルタワーの「通天閣」(大阪市浪速区)に、体験型アトラクション「TOWER SLIDER」が完成。5月9日の運用スタートを前に28日、説明会、内覧体験会が開催され、通天閣観光の高井隆光社長(47)は「疲弊した地域経済の活性化のため、25年の大阪・関西万博へ弾みをつけるためにも、何とかしたかった。大阪の起爆剤になってほしい」と期待を寄せた。

 地上22メートルの高さにある通天閣3階から、EV塔の外周を1回転半回り、地下1階(マイナス4・5メートル)まで約10秒で一気に滑り降りる全長60メートルの体感系滑り台。体験会では10数人がスライドを体感。スキージャンプ・ノーマルヒルの助走台とほぼ同じ斜度30度のチューブ型スライダーを滑り終え、体験者らは一様に「迫力があった。予想以上に怖かった」と悲鳴が上がった。

 約100万人いた通天閣への来場者は、新型コロナ渦の影響で20年が約20万人、昨年は30万人に大幅減少。地域活性化を見据えて総工費3億円をかけて新アトラクションを設置した。「1日平均300人は来場していただきたい」と高井社長はもくろむ。当初はバンジージャンプ、ロッククライミングなどの案も出たが、安全性を考慮してタワースライダーに決定。スライダーを設置したタンデム・今西浩司専務は「既存のビルに設置するのは国内で初めてでは」。耐震設計の建物に、後着けでのスライダー設置には様々な問題点があったそうだ。

 オープンは5月9日と、ゴールデンウィークが明けから。来場者急増による密を避け、感染急拡大を防ぐ措置が取られる。最上部にある乗り口は支柱を上下に配置して、地震などの災害時にも非難に活用できる構造。さらにスロープ部分は、飛び出し事故を防ぐ危険性のないチューブ形状。耐候性に優れたステンレス製チューブの天井に、透明の遮熱板を使用しており、通天閣を見上げながら滑降を楽しめる。滑走料金は1回1000円で、対象年齢は7~65歳で、身長120センチ以上、体重100キロ以下。

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