辛坊治郎氏 海難事故の備えに持っておくべきアイテム「東日本大震災で助かった方が相当数いた」

[ 2022年4月28日 17:57 ]

辛坊治郎氏
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 キャスター辛坊治郎氏(66)が28日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に出演し、海難事故に遭った際の対策について語った。

 北海道・知床半島沖で24日に起きた観光船「KAZU 1(カズワン)」の遭難事故では、これまでに11人が死亡、15人が行方不明となっている。斜里町で会見した運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長は27日、会見を開き、3度の土下座などで謝罪した。

 海難事故の経験がある辛坊氏は、「私、こういう時には乗船する時には、まず服は着ていた方がいいんです」と忠告。「服を着てると泳げないと言うじゃないですか?どうせ落ちたら泳げないですよ。救命胴衣さえしっかり着けていたら、あとは体温の維持の方が大切なので、服は脱いじゃダメなんです。服はしっかり着込んで体温を(保つ)。そりゃウエットスーツがいいですけど、着るわけにはいかないじゃないですか?」と続けた。

 また、「たばこを吸わないんだけど、ポケットにジッポーライターをしのばせていることがある」と、万が一の備えについても明かした。「たとえば、全身ずぶ濡れになって海岸に打ち上げられて、まだ意識があった時、そのままいると低体温症で死んじゃいますから。とにかく火を起こしてたき火でも作って暖まる」と、体温保持の大事さを力説した。

 東日本大震災では、ライターで火を起こして寒さをしのいだ例が報告されている。「東日本大震災でかなりの方がたき火で、たばこ吸う人がライターを持ってらして、火を起こせたので助かったという方が相当数、いらっしゃった」とも説明した。

 今回の事故で、亡くなった11人の死因は溺死と発表されているが、辛坊氏は「主たる死因は低体温症」と指摘。水で体温が奪われた末に低体温症で意識を失い、溺死したとみるのが自然だという。その上で、「低体温症の怖さはもうちょっと啓蒙した方がいい。一律で溺死と発表しちゃうのは、誤報に近いと思うよ」と訴えた。

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2022年4月28日のニュース