直木賞作家・今村翔吾氏 出版社の垣根を越えてサイン会「感無量です」

[ 2022年4月28日 19:48 ]

「塞王の楯」(左)と「幸村を討て」を手にする今村翔吾氏
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 直木賞作家の今村翔吾氏(37)が28日、東京・神田神保町の三省堂書店本店で「塞王の楯」(集英社)と「幸村を討て」(中央公論新社)のサイン会を行った。

 直木賞受賞と受賞後第1作刊行記念の、珍しい合同イベント。会場には限定100人のファンが集まり、今村氏は一人一人、丁寧にサインをして手渡した。「歴史のある三省堂さんで、しかも出版社のワクを超えたサイン会が出来て、こんなにうれしいことはありません。感無量です」と喜んだ。

 同書店は5月8日をもって一時閉店することが決まっていて、6月1日からは近くの仮店舗での営業を開始する。2025年に再び本店ビルのあった同じ場所での営業開始を目指していて、81年3月以来、41年間にわたって親しまれてきた店舗としてはこの日が文芸作品としては“最後の”サイン会だった。

 作家活動に加え、大阪・箕面市の「きのしたブックセンター」でオーナーも務めている。「三省堂さんの“いったん、しおりを挟みます”と書かれた垂れ幕のメッセージがステキです。街の本屋さんは残さないといけません」と話していた。

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