巨人・中田翔「打点を稼ぐというものに今まで僕は魅力を感じてやってきた」区切りの1000打点に万感

[ 2022年8月23日 22:50 ]

セ・リーグ   巨人6―0中日 ( 2022年8月23日    東京D )

<巨・中>笑顔でボードを掲げる中田 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 巨人・中田翔内野手(33)が23日の中日戦(東京D)で平成生まれで初となる、史上47人目の通算1000打点を達成。33歳3カ月での達成は65年山内一弘(神)、69年長嶋茂雄(巨)の33歳2カ月に次ぎ歴代年少10位の快記録となった。

 決勝打に2打点の活躍、守備でも難しい背面キャッチを見せるなど攻守で存在感が際立った一戦。試合後のヒーロ―インタビューで中田は「1000打点というのは意識してなかったので、とにかく1000打点というよりも、あっ1点入って良かったという安心したという感じの方が強かったですね」と無心での記録達成だったことを明かした。

 記録よりも打点にこだわってきた中田らしい言葉。それを裏付けるように「打点というのはね、自分を犠牲にしてくれるバッターもいますし、その中で僕は打点を稼ぐというものに、今まで僕は魅力を感じてやってきたので、こうやって1000打点というのはまあ、一つの区切りとして凄く良かったなと思います」と思いを口にした。

 6回にはファウルゾーンで“背面キャッチ”を見せるなど守備でも同学年の菅野を盛り立てたが「自分の中では普通のプレーだと思ってやっているので、あの、これからもしっかりカバーできたらいいなと思います」とさらり。菅野に対しては「頼もしい姿、背中をずっと(試合中)見てたので、その中で自分も勝ちに貢献できて良かったですし、これから同学年みんなで頑張っていきたいと思います」とエースと4番の共闘を誓った。

 24日は高卒3年目左腕の井上がプロ初先発のマウンドに上がる。21歳を勇気づける4番の1001打点目が期待される。

 快挙の打席では「1打席目と同じで積極的にいこうと思っていました。タイムリーヒットになって良かったです。(通算1000打点について)本当に感謝しかないです。たくさんの方に支えられて達成できました。チームの勝利のためにもっと打点を上げられるように頑張ります」とコメントしていた。

 平成初となる偉業は5回の第3打席に生まれた。2死一、二塁から打席に立った中田は相手先発・勝野の2球目143キロ外角ストレートを左前に放ち二走・吉川が余裕の生還。第91代4番の通算1000打点到達に東京Dは大きな拍手に包まれた。一塁ベース上で通算1000打点達成の記念ボードを手渡された中田は、そのボードを掲げ帽子を取って深々と一礼。静かに喜びをかみしめた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月23日のニュース