85年夏の甲子園準Vの元宇部商監督・玉国光男さん 下関国際の準優勝称える「凄いこと」

[ 2022年8月23日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権第14日・決勝   下関国際1―8仙台育英 ( 2022年8月22日    甲子園 )

宇部ボーイズの玉国監督
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 宇部商で1985年夏の甲子園で準優勝するなど、監督として春夏合わせて16度出場した玉国光男さん(74=現宇部ボーイズ監督)は「もうちょっといい勝負になると思っていた。余力のある投手が仙台育英の方が多かったのかな」と決勝を振り返った。下関国際は劣勢の場面で仲井慎を登板させることになり、「自分のペースで投げられる展開で送り出したかったでしょう」と分析。深紅の大優勝旗に手は届かなかったが、山口の高校野球界をけん引してきた名将は「凄いこと」と準優勝を称えた。

 5番を打つ水安勇(3年)は宇部ボーイズ出身で玉国監督の教え子だ。「強いところでやりたい」という思いを聞き、初めて下関国際に送り出した。春夏連覇を狙った大阪桐蔭との準々決勝で、水安は3安打して勝利に貢献した。

 山口大会の決勝では地元テレビ局の解説を務めた。坂原秀尚監督から優勝後に電話で報告を受け「仲井が外ばかり攻めていたのが気になった」という玉国さんは「もっとインコースを突かないと」と助言した。仲井は内角を強気に攻める投球で大阪桐蔭、近江と今春選抜の優勝、準優勝校の撃破に貢献。「監督が指導して、しっかり逃げずに投げられる選手が凄い」と話した。

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2022年8月23日のニュース