森下、狙え!広島初の3戦連続完封「ゼロ並べることができれば最高」、村上封じは「会沢さんと話をして」

[ 2022年8月23日 04:45 ]

キャッチボールする森下(撮影・河合 洋介)
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 広島・森下暢仁投手(24)が球団初の3試合連続完封勝利を目指し、23日のヤクルト戦(神宮)に先発する。22日はマツダスタジアムで行われた投手練習に参加し、最終調整を済ませた。チームは4連敗中と正念場。先発陣に離脱者が相次ぐチームを救うべく、前々回完封勝利を挙げた相手に再びの快投を期した。

 チームを救うために、個人記録を追い求める。森下は現在2試合連続完封勝利中で、3試合連続なら球団初。その快挙を大げさに捉えず、自身の全うすべき役割を冷静に見据えた。

 「(球団初と)言われると意識する。でも、準備はしっかりとしてきた。長い回数を投げることが一番だと思うし、ゼロを並べることができれば最高の結果になる。チームもこういう状況なので、チームの力になりたい」

 好調の要因は、女房役である会沢との意思疎通にあると言う。前回16日の中日戦では、9安打を浴びながらも生還は許さなかった。「打たれたとしても、会沢さんとのコミュニケーション(が大事)になる」。シーズンも残りわずか。会沢とは今季ここまで13試合でバッテリーを組んだ。1年間対話を重ね続け、2人の狙いが一致していたからこそ、勝負どころで落ち着いて攻めることができている。

 今回の相手となるヤクルトとは9日に対戦し、104球での完封勝利を挙げた。そのときとは異なり、直近の試合では山田、塩見らの打順が流動的となる新オーダーが組まれている。「いろいろと打線が変わっている。つながらないように投げたい」。前回対戦では村上に3安打を献上。4番の前に走者をためないことがカギになるとみている。

 「(村上は)要所でアウトを取れればいい。村上だけではなくて打線全体を自分で感じながら、会沢さんとも話をして組み立てている。お互いが思っていることをちゃんと話し合っていることが、今のいい結果につながっているのかなと思う」

 チームは正念場を迎えている。今回の4連敗中に先発した投手は、いずれも5イニング以下で降板した。大瀬良、床田らを欠く苦しい台所事情が、そのままチームの停滞につながっているのが現状だ。

 「週の頭の先発になって3試合目。自分が勢いをつけられれば、(九厘)亜蓮さんもいい形でつないでくれる」

 自身の結果がチームの今後を左右することは分かっている。ナインにラストスパートの合図をかける登板とする。(河合 洋介)

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2022年8月23日のニュース