首位ヤクルトVS2位DeNA 26日から直接対決、槙原寛己氏がV争い占う 経験か勢いか

[ 2022年8月23日 05:30 ]

DeNA・佐野(左)とヤクルト・村上
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 セ・リーグ首位のヤクルトと、4ゲーム差で追う2位のDeNAが、26日から横浜スタジアムで直接対決3連戦に臨む。停滞気味のヤクルトと、本拠地17連勝中と勢いに乗るDeNA。両軍のペナント争いの行方を、スポニチ本紙評論家の槙原寛己氏(59)が占った。

 26日からの3連戦は勢いのあるDeNAに分があると見る。

 ヤクルトは投打の状態が良くない。打線が低調で村上以外で点が取れない。先発陣も軸は高橋しか思い当たらない。前半戦もリリーフでやりくりして勝ちを拾った印象。今は打線の援護がなく、勝ちにつなげるパターンが確立できていない。

 対照的にDeNAの打線は活発。投手陣は先発の顔触れがそろい、リリーフ陣もしっかりしている。26日からの3連戦。初戦に勝ち頭の大貫が先発する。勝ちパターンがあるDeNAが主導権を握ると見ている。

 ただ優勝争いの経験値でいえば、ヤクルトに一日の長がある。9月以降に直接対決が6試合ある。97年を思い出す。6月終了時に14ゲーム差あった5位横浜が首位ヤクルトを猛追。8月終了時に3.5差に迫った。巨人は首位から18.5差の最下位。遠くから眺めているだけだったが、9月2日からの直接対決2連戦には注目した。勢いのあった横浜が石井一久(現楽天監督)にノーヒットノーランを食らうなど連敗。9月以降の直接対決で1勝4敗とV経験豊かな野村ヤクルトにはね返された。高津監督は勝負どころは週末の3連戦ではなく、その先と考えているはずだ。

 ヤクルトとDeNAの負け数は1差。残り試合はDeNAが5試合多い。実質的に差がないという見方もできるが、残り試合が多いことはあながち有利とはいえない。かつて優勝の目標を失ったチームが若手を起用し戦力を落とすケースが多かったが、CSがある今は違う。

 現時点で3位阪神から6位中日まで4.5ゲーム差。9月27試合の過密日程を戦うDeNAには、ヤクルト以上の修羅場が待っている。(本紙評論家)

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2022年8月23日のニュース