聖望学園のエース・岡部 6回1死まで無安打投球 19年ぶりの勝利導いた

[ 2022年8月11日 04:02 ]

第104回全国高校野球選手権第5日・1回戦   聖望学園8―2能代松陽 ( 2022年8月10日    甲子園 )

<聖望学園・能代松陽>力投する聖望学園の先発・岡部 (撮影・後藤 大輝)
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 初回は球が上ずった。そこで、聖望学園のエース右腕・岡部大輝(3年)は考えた。「(左)足をゆっくり(地面に)着けてみよう」。初めての甲子園のマウンドに緊張していたが、2回以降は冷静にフォームを微調整し、低めに集めた。

 6回1死まで2四死球のみの無安打投球。大記録も少し頭をよぎった。1番打者に中前打され「やっぱり意識するといいことないな、と思いました」と苦笑い。この回に2失点も110球で完投し「夢の舞台に立ててうれしい気持ちでいっぱい。自分の投球はできた」。8強入りした03年以来19年ぶりの勝利に導いた。

 14日の2回戦は春夏連覇を狙う大阪桐蔭との対戦。「有名なチームですし、自分たちもやりたかった。力を全て出し切っていきたい」。岡部がひるむことなく、王者に立ち向かう。(田中 健人)

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2022年8月11日のニュース