【甲子園】仙台育英 「全員野球」で悲願へ好発進 2桁得点&完封リレー

[ 2022年8月11日 10:05 ]

第104回全国高校野球選手権大会・2回戦   仙台育英10-0鳥取商 ( 2022年8月11日    甲子園 )

<仙台育英・鳥取商>力投する仙台育英先発の高橋(撮影・藤山 由理)
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 悲願に向けて、着実に一歩目を踏みしめた。初優勝を狙う仙台育英(宮城)が投打の高い総合力を見せつけ、初戦を突破した。

 背番号11の高橋煌稀(2年)が先発し、5回1安打無失点と好投。6回からは最速145キロのエース左腕・古川翼(3年)が2回を無失点で終え、3番手の仁田陽翔(2年)、4番手の斎藤蓉(3年)、5番手の湯田統真(2年)とつなぎ、完封リレーを完成させた。

 攻撃陣も機能した。打線は6回無死、住石孝雄(2年)が四球で出塁。盗塁、犠打で1死三塁とし、4番・斎藤陽(2年)が先制の左前打を放った。この回、3安打に2四球、スクイズなども絡め一挙5得点。8回にも5点を挙げ、一気に試合を決めた。

 登録全18選手を起用する、まさに「全員野球」で勝利をつかんだ。須江航監督は「この世代は入学からコロナで非常に苦しんだ。今日はどんな展開になっても、全員出したいと思っていた。それができて良かった」と話した。古川は「自分の投球から試合が動けばいいと思っていた。今日に合わせてきて、出せるものは出せた」と胸を張った。

 東北勢は大会初日に一関学院(岩手)が京都国際(京都)を破ったことに始まり、八戸学院光星(青森)、鶴岡東(山形)、聖光学院(福島)と4連勝。能代松陽(秋田)が敗れはしたが、仙台育英が勝ったことで、13、14年に記録した東北勢の最多初戦突破校数にならんだ。深紅の大優勝旗を東北へ。夏2度の準優勝を誇る名門が悲願に挑む。

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