ソフトB・柳田 V弾だ!スクイズ2発だ! 大技小技でロッテ・朗希攻略 首位接近1・5差

[ 2022年8月11日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4-3ロッテ ( 2022年8月10日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>2回、柳田は先制ソロを放つ(撮影・沢田 明徳)
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 朗希からスカっとV弾!ソフトバンクの柳田悠岐外野手(33)が10日、ロッテ戦で佐々木朗から先制の15号ソロを放った。さらに川瀬晃内野手(25)と甲斐拓也捕手(29)が2者連続でスクイズを成功させ「完全試合男」を攻略した。チームは2連勝で2カード連続の勝ち越し。首位の西武が引き分けたため、ゲーム差を1・5に縮めた。

 
 大技、小技で完全試合男を攻めた。まずは2回。先頭の柳田がカウント1―1から、佐々木朗のスライダーを強振。一直線で右翼席に突き刺さる7試合ぶりの15号先制ソロとなった。

 「とにかくバットに当てにいくことだけを考えた。芯には当たったし、風もあそこは伸びるところなのでホームランになるかな」

 今季、パ・リーグ打者としては佐々木朗から初本塁打。昨年6月24日の初対決でも一発を放っており、同一選手として初の複数本塁打を食らわせた。

 今季は前回対戦まで6打数無安打で4三振と完全に封じられていたが、剛腕との勝負は楽しみでもあった。「いっつもやられてる。でも、プロでやってないと対戦できない投手。進化されてますし、打席を噛(か)みしめた」。この日は2年連続首位打者の力を借りた。オリックス・吉田正のバットを手に打席へ。球宴時に譲り受け、「形も違うし、若干軽い」と振り抜きやすさを重視し、やり返した。

 大技の後は藤本イズム。柳田のアーチで開いた突破口に、小技で攻め込んだ。中村晃、柳町の連打で1死二、三塁とし、川瀬の2球目にスクイズのサイン。佐々木朗の捕球ミスも呼び込み、本塁も一塁もセーフになった。なお1死一、三塁で、甲斐の3球目には2者連続スクイズ。高め157キロに膝をつきながらうまく転がした。序盤で3得点。川瀬は「チームの勝ちにつながって良かった」、甲斐は「しっかりといろいろな準備をして打席に入った。決めることができて良かった」と胸をなで下ろした。

 標ぼうしてきた「泥くさい1点」が続けて入り、6回で令和の怪物をマウンドから引きずり下ろした指揮官は「柳田のホームランは見事だったけど、風もあって、外野フライも難しいところであのスクイズの2点は大きい」と目尻を下げた。

 連日10メートル前後の強風が吹き荒れるZOZOマリンでロメロ、佐々木朗の好投手を打ち崩しチームは2連勝で2カード連続で勝ち越し。V奪還に向けた追い風が吹き始めた。(福井 亮太)

 【データ】柳田(ソ)が決勝の15号先制ソロ。今季の殊勲本塁打は12本目で、パでは山川(西)の18本に次ぐ2位だ。また、佐々木朗(ロ)からは昨年6月24日以来2本目の本塁打。同投手の通算被本塁打は8本となったが、2本打ったのは柳田が初めて。なお、佐々木朗からの2本塁打はともにZOZOマリンでの先制弾だ。

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2022年8月11日のニュース