福島敦彦氏 負けても不思議でなかった大阪桐蔭 一発攻勢で劣勢はね返すのは底力がある証拠

[ 2022年8月11日 04:06 ]

第104回全国高校野球選手権第5日・1回戦   大阪桐蔭6-3旭川大高 ( 2022年8月10日    甲子園 )

<大阪桐蔭・旭川大高>7回無死、勝ち越しの左中間本塁を放つ大阪桐蔭・伊藤(撮影・岸 良祐)
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 【福島敦彦の迫球甲子園】甲子園常連校の大阪桐蔭にとっても、初戦というのは毎回、嫌なもので難しいものだろう。結果的に逆転勝ちしたが、負けていても何ら不思議ではない試合だった。

 先制された初回の攻撃で一塁走者の谷口君がけん制死。4回は無死一塁から星子君の3球目にヒットエンドランを仕掛けたがファウルとなり結果的に三振で走者を進めることができなかった。5回1死から中前打で出た松尾君も4番・丸山君の2球目に二盗に失敗。動くことで相手にあった流れを変えようとしたが、うまくいかなかった。一発攻勢を含めた長打力で劣勢をはね返したのは、底力がある証拠。打つべき選手が打っており、この日の苦戦が今後に生きてくるはずだ。

 旭川大高はV候補相手に気後れすることなく、最後まで堂々としたプレーを見せてくれた。攻守でもったいないミスもあったのは残念だが、印象に残る、いいチームだった。 (報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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2022年8月11日のニュース