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阪神・森木 球児魂継承「虎の顔になる」故郷・高知の大先輩・藤川球児SAの講演に感激

[ 2022年1月28日 05:30 ]

キャッチボールのボールがそれ、頭を下げる森木(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・藤川球児スペシャルアシスタント(SA=41)が27日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場に隣接する2軍施設で、新人8選手に講演を実施した。後進育成のためプロ野球選手としての心構えを説き、惜しみなくノウハウを伝授。ドラフト1位・森木大智投手(18=高知)は授かった金言を胸に、大先輩を超える活躍を誓った。

 一言一句聞き逃すまいと、森木は全神経を集中させ耳を傾けた。目の前には幼少期から憧れだった藤川球児氏がいる。感激の初対面。故郷・高知の大先輩からは、スター選手の台頭を切望された。巨人・菅野や、オリックス・山本、ソフトバンク・千賀…。球界を代表する投手たちに肩を並べるべく、最速154キロ右腕は改めて志を高く持った。

 「僕の目標は世界一なんで。そこになるためには、まず阪神の顔にならないといけない。まずは、阪神タイガースという球団を盛り上げていけるように努力していく」

 日米通算245セーブを挙げた藤川SAは20年で現役を引退。長く野手の看板選手として活躍した鳥谷も20年にロッテ移籍後、昨季限りでユニホームを脱いだ。投打の両輪が抜けたチームに、真のスターは不在。新人であるとはいえ、そのポジションを目指すのは自然の流れと言えた。

 「目的意識をしっかりもって、練習だったり日々の生活を送ることが一番大事だと言われていましたし、精神的にも強くいなくちゃいけないと言われていた。自分の弱さと向き合っていくことが大事だと」

 約1時間30分に及んだ講義は胸に響くものばかりだった。グラウンド外も含めた日常の過ごし方や、プロ野球選手としての心構え。特に、阪神という人気球団に在籍する以上、精神面の強さは欠かせない。22年に及んだキャリアに基づく成功体験は、歩むべき道しるべとなるに違いない。

 コロナ下で不透明な状況とはいえ、藤川SAは2軍安芸も訪れる予定だ。この日は質問の機会を逸したが、技術面、調整方など聞きたいことは山ほどある。そんな熱意が伝わったのだろう。レジェンドOBからは「情報が発達していて、彼なんかも感覚を間違わないようにしているし、全然大人だなと感じる」と感心された。

 保育園のころ、野球と出合うきっかけを与えてもらった恩義もある。「時代は変わっていくので、世代交代として僕が先頭に立ってやっていくことが大事。それを有言実行できるようにしていきたい」。偉大な功績をいつかは超えてみせる。(石崎 祥平)

 【藤川SAに聞く】

 ――どういった思いで話をしたのか。
 「要点は絞りながら。つながりをもって話をしました」

 ――経験談から主張したかったこと。
 「君たちはまだ何もつかんでいないから、自分というものをつくり上げてほしいと。ファンの方々から厳しい言葉が飛んだ時も動じることなく、全て、責任を持ってその道へいかなきゃいけないと」

 ――スターの台頭で期待するところは。
 「最近はドラフト下位からのレギュラーが増えている。でもファンやメディアが頼るのはやっぱりドラフト1位の選手。鳥谷もみんなドラフト1位だった。高山も1位だし、ドラフト上位の選手たちは必ずポテンシャルがあると思う。今凄く気がかりな状態にあるから、見守っていこうかなと」

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