無念のセンバツ落選 聖隷クリストファー上村監督「選ばれるものだと思っていましたが…」

[ 2022年1月28日 17:21 ]

報道陣に対応する聖隷クリストファーのエース弓達主将
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 第94回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が28日に行われ、出場枠2の東海地区は昨秋東海大会準優勝の聖隷クリストファー(静岡)は不選出となった。

 まさかの「落選」だった。午後3時半過ぎ、同校で連絡を待つ校長の上村敏正監督(64)へ県高野連の関係者から無情の知らせが届く。何度も結果を確認するとグラウンドで待つナインの元へ向かった。

 「連絡を待っていたが、残念ながら来ませんでした。選ばれるものだと思っていましたが…」

 前年東海大会の決勝進出校が順当に選出されなかったのは44年ぶり。まさかの知らせにぼう然とするナイン。離れた場所からグラウンドを見つめていた関係者の中には予期せぬ落選を察し、顔を覆う人もいた。「(センバツは)予選を持たない大会ということは分かっているが、準優勝は評価されても良いのではないかと思った。今は考えがまとまらないし簡単に気持ちの切り替えはできない」。浜松商などで春夏通算8度の甲子園出場を経験する名将も落胆の色を隠せなかった。

 85年の創部以降初の甲子園出場の吉報は届かず。エースの弓達(ゆだて)寛之主将(2年)は「非常に残念」と無念の思いを口にしつつ「結果は変わらない。この悔しさをうまく使って、夏1番獲れるようにやるしかない」と前を向いた。44年ぶりの悲劇を今夏の歓喜に変えるために、聖隷クリストファーナインは再び歩み出す。

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