センバツ注目は1年生カルテット 花巻東・佐々木麟太郎や広陵の“ボンズ”ら伸び盛りの選手ズラリ

[ 2022年1月28日 15:48 ]

昨年11月の第52回明治神宮野球大会で、本塁打を放ち、雄叫びを上げながらダイヤモンドを1周する佐々木麟太郎(撮影・河野光希)
Photo By スポニチ

 第94回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が、28日にオンラインで開催され、晴れの出場校が決まった。今大会は1年生に注目の選手が多く、「四天王」などと呼ばれる4選手を中心に話題となりそうだ。

 目下、一番の目玉選手と言えば昨秋の東北大会で優勝した花巻東の佐々木麟太郎内野手だろう。佐々木洋監督の長男でもあり、3番を打つ佐々木麟は1年生ながら早くも高校通算50本塁打をマーク。日本ハム・清宮が早実時代に放った高校通算最多とされる111本塁打を更新する勢いを見せている。

 広陵にも逸材がいる。真鍋慧内野手は中井哲之監督からメジャー歴代最多の762本塁打を放ったバリー・ボンズになぞらえ“広陵のボンズ”の愛称を付けられた。指揮官が「(OBの)中村奨成(広島)より飛ばす力はある」と称するパワーで、昨秋の明治神宮大会では花巻東戦で3ランを放つなど活躍した。

 西日本で忘れてはいけないのが大阪桐蔭の最速145キロ左腕・前田悠伍投手。同校は昨秋の明治神宮大会を制覇し、その原動力となった。秋の近畿大会では3試合17イニングを投げて防御率0・00。全国の舞台でも力を発揮し、スカウト陣から“飛び級でも指名できる”との高評価も得た。前西武・松坂大輔を擁した97~98年の横浜以来となる春夏甲子園大会、国体の4冠制覇が目標の同校のエースとしても君臨。強肩捕手で今秋ドラフト候補・松尾汐恩(2年)とともに注目選手だ。

 そして、伸び盛りなのが九州国際大付の佐倉侠史朗内野手だ。1メートル82、106キロの体格から繰り出される打力は、九州大会で2試合連続本塁打を放つなど証明した。「東の佐々木、西の佐倉と呼ばれるようにやっていきたい」と意気込むほど、ライバルに負けない闘争心も魅力の一つと言えそうだ

 その他にも、関東大会初優勝を果たした明秀学園日立にはエース・猪俣駿太投手(2年)と、ハワイ・オアフ島生まれで最速140キロ左腕の石川ケニー投手(2年)。また、奄美大島から初の日本一を狙う大島の最速146キロ左腕・大野稼頭央(2年)も注目株の1人だ。

続きを表示

この記事のフォト

2022年1月28日のニュース