センバツ選考委「地域性以前の実力」を評価 如実に表れた近畿最終7番目

[ 2023年1月28日 05:00 ]

センバツ出場36校決定

甲子園球場
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 昨年7月にまとめた「選考ガイドライン」を踏まえての選考となった。昨年、東海準優勝校が漏れて論議となり、選考の明確化、透明性の確保に努めてきた。今回は特に波乱なく順当な選考だった。

 「地域性」についてガイドラインは「複数の学校の評価が並んだ場合」と限定。あくまで実力評価が基本だと再確認していた。

 如実に表れたのが近畿最終7番目。ともに近畿大会1勝の社と高田商の比較で「奈良1位の天理に打ち勝った点を評価した」(宝馨選考委員長=日本高野連会長)と兵庫2校目となる社を選んだ。奈良は未選出となったが「地域性以前の実力」を評価した。

 全体でも21世紀枠を含めアベック出場が8組にのぼった。

 関東・東京の7番目は「投打のバランスを含めた総合力」で二松学舎大付を選び、横浜は「2試合で4点と打力が振るわず、1年生が多く今後に期待」と補欠校に回った。

 また、選考経過説明で「きびきびした」という言葉が能代松陽、高崎健康福祉大高崎、大分商らに向けられ、「フェアプレー精神」や「全力プレーに好感」も聞かれた。ガイドラインの「フェアプレー、マナー、きびきび、はつらつとした動きといった野球に取り組む姿勢」を評価したあとが垣間見えた。(内田 雅也)

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2022年1月28日のニュース