オリ・由伸 将来はメジャー!! 公の場で初めて明かした ニッコニコ3億7000万円で大トリ更改

[ 2022年1月28日 05:30 ]

大トリで契約更改を終え、今季への誓いに“日本一”と記したオリックス・山本由伸(撮影・後藤 大輝)
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 昨季18勝でMVPや沢村賞も獲得するなどリーグ優勝に大きく貢献したオリックスの山本由伸投手(23)が27日、大阪・舞洲の球団施設で契約更改交渉に臨み、2億2000万円増の年俸3億7000万円でサイン。高卒6年目では日本ハムのダルビッシュ(現パドレス)、楽天・田中将らを一気に抜き去って最高額となった剛腕は、将来的なメジャー挑戦の希望も伝えた。

 サインした金額について山本は「評価していただいた」「満足です」「納得です」のワードを続けて、ニッコニコ。今季の年俸1億5000万円から、いったいいくらまで上がるのか…は今年の全プロ野球選手の大トリ更改にふさわしく大注目されていた。

 具体的な数字について「正尚さんよりは下でしたし、そこまで近くもないです」と先に年俸4億円で更改していた吉田正には届かなかったと笑った。高卒6年目での過去最高額が10年の日本ハム・ダルビッシュの3億3000万円だったことを伝えられると「それは超えてます」と明かした。入団時の500万円から実に74倍となる3億7000万円。6年目での3億円超えはプロ野球7人目で、球団では7年目のイチローを抜いて最速となった。

 もう一つの夢についても多くの時間を割いた。「まだ何かが決まったわけではありませんが、将来的な話もしました。メジャー?そんな感じですね」

 最短で26年に取得となる海外FA権の権利行使か、ポスティングシステムを利用するのか…。これまでも球団とは水面下で話をしてきたが、改めてメジャー移籍を視野に入れている希望を伝え、初めて公の場で明かした。「球団はしっかりと理解してくださったと思います」と前向きな話し合いだったと受け止めている。

 交渉役の福良淳一GMは「ゆっくり話をしていこうか…と。本人の夢を応援してあげたいし、球団としての立場もあるし…。強い要望?是が非でも?どうなんだろうね、そこは分からないね」と編成面トップの立場としては困惑し、今はまだはぐらかしておきたい思いだったのだろう。

 昨年は18勝5敗で最多勝、勝率1位を獲得。最優秀防御率(1・39)、最多奪三振(206)など投手4冠を総なめし、チームを25年ぶりリーグ優勝にけん引した。東京五輪でもエース格として金メダル獲得に貢献。ペナントレースでも、侍ジャパンでも、23歳にして、もう日本球界のど真ん中にいる。

《「30連勝」に意欲》 
 山本は昨年、15連勝でペナントレースを終えており、記録がどこまで続くのかも今季の注目の一つ。2012年から13年にかけての楽天・田中の30連勝(13年ポストシーズンの2勝を含む)の半分だが「信じられない記録ですが、いい目標です。背中を追いかけたい」と意欲をみせた。今年も獲りたい一番のタイトルは?と問われると「全部です」と即答した。

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