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岩谷美里 若い選手と「勝つ喜び」を!広島女子硬式野球「はつかいちサンブレイズ」監督就任

[ 2022年1月28日 13:19 ]

野球教室で打撃の手本を見せた、はつかいちサンブレイズの岩谷美里監督兼選手
Photo By スポニチ

 女子プロ野球リーグ(昨年末で無期限休止)で17年に3冠女王に輝くなど活躍した岩谷美里(30)が、今年4月発足に向けて始動している広島県の女子硬式野球チーム「はつかいちサンブレイズ」の監督に就任した。選手としてプレーしながら指導に当たる。滝川西(北海道)のソフトボール部時代に味わった勝つ喜びを後進選手と感じながら、一からチームをつくっていく。

 岩谷が滝川西を卒業してすぐに入った女子プロ野球リーグは19年シーズン後から選手の退団が相次ぎ、昨年は試合が組めない状態だった。岩谷は最後まで在籍した3人のうちの一人だったが、7月21日に運営企業からの退職を発表。同じ女子プロ1期生で広島市のMSH医療専門学校女子硬式野球部で指導に携わる野々村聡子氏を通じて、広島県廿日市(はつかいち)市の建築資材製造会社・ダイサンから新チーム立ち上げの協力要請を受けた。

 「これから指導者中心にやっていきたいと考えていたところにお話を頂き、トントントンと決まった」

 チームは女子プロから西山小春外野手を迎えた他は、トライアウトで新卒学生を募る。「ユニホームを作り、用具をそろえ…一からつくっていくチーム」。選手募集には動画配信を軸としたPRが欠かせず、「ユーチューバーになりきってやっている」と笑う。

 高校時代が重なる。滝川西のソフトボール部は試合ができる人数ギリギリ。初心者もいて、硬式野球経験者の岩谷とは力量差があった。「でも、分かって入部を決めた。ボールを投げる時に捕る相手のことを考えたり、いろいろ取り組んで試合に勝った時は凄くうれしかった」。女子プロ時代は契約継続へ己の腕をひたすら磨いて3冠女王にもなったが、これからは若い選手たちと「勝つ喜びを味わう。チームワークで達成したい」という。

 自身もいきなり大打者になったわけではない。「打ち方はひどく、右方向への打球が多いセコい打者」から徐々に成長した。「自分がそうだったが、言われてやるだけだと自分のものにならない。自分で気付くことが大切。そのサポートをしたい」。女子プロで指導を受けた元西武の片平晋作氏(18年死去)のように「“大丈夫”“これでいい”と一言で安心感を与える言葉を掛けられる指導者」が理想だ。(和田 裕司)

 ◇岩谷 美里(いわや・みり)1991年(平3)6月7日生まれ、北海道砂川市出身の30歳。砂川北光小5年時に野球を始め、砂川石山中の時は空知滝川リトルシニアでプレー。滝川西から10年に女子プロ野球リーグ入り。埼玉時代の17年に打率・441、5本塁打、38打点で3冠女王となり、ギネス世界記録認定された。内野手。1メートル69。右投げ右打ち。

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