東洋大姫路が準々決勝進出 報徳学園は来春センバツ絶望的

[ 2021年9月23日 13:49 ]

秋季兵庫大会3回戦   東洋大姫路1―0報徳学園 ( 2021年9月23日    姫路 )

東洋大姫路・森健人
Photo By スポニチ

 東洋大姫路が報徳学園との接戦を制し準々決勝進出を決めた。敗れた報徳学園は来春選抜出場が絶望的となった。

 1メートル68の小さなエース、森健人投手(2年)が勝利の原動力となった。内角への真っすぐと今夏大会後に取り組み始めた縦の緩いカーブを有効に使って1、2回戦をともに2桁得点で7回コールド勝ちしていた報徳学園打線を単打6本に抑えて延長10回を投げ抜き公式戦初完封を飾った。

 「報徳に勝たないと甲子園もない。一つのヤマ場と思っていた」

 8強入りした今夏は救援として活躍し、先発は8回1失点ながら敗戦投手となった今春の兵庫大会3位決定戦・神戸弘陵戦以来だった。初回2死三塁で報徳学園の4番・正重(しょうじゅう)恒太を一邪飛に仕留めると3回2死一、二塁での2度目対戦でも内角球を見せ球に一飛に打ち取るなど中軸3人には安打を許さなかった。

 9回2死一、二塁のサヨナラのピンチもしのぐと、直後の10回2死二塁から村崎心捕手(2年)が決勝の左前適時打。最後は3人で抑えた。

 報徳学園相手の勝利は2013年夏の兵庫大会準決勝(4―3)以来。OBの藤田明彦監督も「対報徳への思いは、やはり強い。森はやってくれると思っていたが、まさか完封してくれるとは」と背番号1の右腕の力投をたたえた。

続きを表示

2021年9月23日のニュース