プロ野球オーナー会議 入場制限緩和へワクチン・検査パッケージ活用「実証実験しながら」

[ 2021年9月23日 05:30 ]

オーナー会議後、オンラインで記者会見するオリックスの宮内義彦オーナー
Photo By 共同

 プロ野球のオーナー会議が22日、オンラインで開かれ、入場者数制限の緩和へ「ワクチン・検査パッケージ」活用を進めていく方向性を確認した。政府の分科会が提言したワクチン接種証明や直近の陰性証明などを観客数拡大へつなげる。

 議長を務めたオリックス・宮内義彦オーナーは「実証実験しながら社会が納得していただける形を取りたい」と語った。現時点で政府は具体策を示すまでに至っていないが「こちらが主体的にいろいろやり、納得してもらう努力をしようと会議が進んだ」と今後も積極的に議論を進める。

 日本野球機構(NPB)の臨時社員総会も開かれ、約3億2000万円の黒字を見込んだ2021年度(21年10月~22年9月)の予算を承認した。

 ≪斉藤コミッショナー、中田の移籍事情説明≫会議の冒頭では日本ハムから8月に同僚への暴力行為で出場停止処分となり、解除後に巨人へ移籍した中田の件について改めて事情説明が行われた。当初無期限だった出場停止が9日後に解除されたことを批判するファンの声も多かった。一連の処分を公示した斉藤惇コミッショナーは「球団から出された停止処分と、解除の申請を開示することは、ルールにのっとったコミッショナーの仕事。ルール上の事務的な処置をした」と話した。

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