オリックスに頼もしい“代役3番” 紅林が「いっちゃえ」精神で逆転打 吉田正復帰まで穴埋めるぞ

[ 2021年9月23日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス5ー3日本ハム ( 2021年9月22日    京セラD )

<オ・日>7回2死満塁、走者一掃の逆転三塁打を放ちベンチに戻り笑顔でT―岡田とタッチを交わす紅林(中央)(撮影・後藤 正志)
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 19歳とは思えない強心臓だった。7回、1点差に迫りなおも2死満塁で打席に向かうオリックス・紅林は不敵に笑っていた。敗れれば状況次第で自力優勝の可能性が消滅する一戦。その重要局面で逆転劇の好機と捉えた。

 「あの場面で消極的になったら負けなので。考え過ぎずに、“いっちゃえ”という気持ちでいきました」

 2―2からの5球目、変則右腕・鈴木健の外角高めスライダーを右中間へ巧打した。三塁へ滑り込むように到達すると、起き上がりざまに、右拳をド派手に突き上げた。この回一挙5得点の猛攻を締める走者一掃の決勝三塁打。ロッテのマジック点灯を阻止した。

 離脱中の吉田正の「代役3番」が最高の結果を示した。尊敬する吉田正について「神です。チャンスに強くて勝負強い。見習うところしかないです」と語ったこともあった。その先輩の定位置に、16日の楽天戦でプロ入り後初めて抜てき。中嶋監督からは「3番目というだけだから。気負うなよ」と声を掛けられ「バントもしますし僕の仕事をするだけです」と自然体で臨む。

 これで出場5試合で打率・316、2本塁打、8打点。指揮官は「出て何試合よ、まだ早いよ」と“ただの3番目”からの昇格は控えたが、「粘って反対方向へ狙い通りにね。本当に明日につながる」と賛辞を贈った。

 首位ロッテとは2・5ゲーム差。吉田正は順調に回復しており、最短で26日の楽天戦(京セラドーム)での復帰を目指して調整を進める。リーグトップの打率・338、20本塁打、69打点と打撃3部門全てで上位に位置付ける主砲が復帰すれば、追い上げムードはがぜん高まる。「後ろのラオウさんにつなぐ気持ちで。(吉田)正尚さんが帰ってくるまで、その仕事をしっかりやりたい」と紅林。勝利と育成の両立を図る“中嶋チルドレン”の筆頭格。25年ぶりの悲願へ、この19歳は頼りになる。(湯澤 涼)

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