大ヤク進!ツバメが2年連続最下位から首位浮上 中村V打で高津イズム体現の1点差勝利

[ 2021年9月23日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト2―1DeNA ( 2021年9月22日    横浜 )

<D・ヤ>9回、中村が中前適時打を放つ(撮影・篠原岳夫)
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 ヤクルトは22日、DeNAに競り勝って5連勝。同点の9回2死一、三塁で中村悠平捕手(31)が決勝の中前打を放った。中日に敗れた阪神を勝率差で上回り、マイナス0・5ゲーム差で昨年7月13日以来、8月以降では優勝した15年以来6年ぶりとなる首位に浮上。2年連続最下位からの覇権奪還へ、高津臣吾監督(52)を先頭に勢いに乗るチームは、早ければ26日に電光石火で優勝マジックを点灯させる可能性がある。

 目の前の試合だけに集中している。これまでも、これからもそのスタンスは不変だ。だから試合後に報道陣から今季113試合目での首位浮上を知らされた高津監督は「今、初めて知った」とそっけないもの。続けて「目の前のゲームを全力で戦うだけ」と言った。

 2021年3月26日。開幕戦前に高津監督がナインに語り掛けた言葉は「歴史に残る年になるように。絶対1点を取るため、絶対1点を防ぐために全力でボールを追い掛けてください」。指揮官の目指す野球を体現してきたナインは驚異の粘りで白星をもぎ取った。

 1―1の9回1死一、二塁で休養でベンチスタートだった代打・山田は遊撃へのゴロ。併殺なら勝利はなくなる。過去3度もトリプルスリーを達成している男が必死に一塁に走った。アウト判定。高津監督はすぐさまリクエストし、覆った。2死一、三塁。勝負どころでの起用を想定しベンチスタートとした中村を代打で起用。能力が高いことで開幕直後は2番もこなした正捕手&選手会長は中前に決勝打を放ち、ガッツポーズを繰り返した。

 2年連続最下位からの巻き返しを狙う今季は中村の奮闘もありチーム防御率は昨季12球団ワーストだった4・61からリーグ2位の3・54に改善している。一因はキャンプで臨時コーチを務めた古田敦也氏の存在。「昨季までは固定概念があった。古田さんにいろんな可能性があると伝えられ、先入観を持たずにやろうと思った」と言う。投手を信じ、配球の選択肢を増やして視野が広がり、投手陣からの信頼もアップ。古田氏から贈られた「キャッチャーで勝つんだぞ!」という強いメッセージに応えている。

 残り30試合。おごりはない。高津監督が「しっかり我々の野球を続ける」と言えば、中村も「監督が言っていることを捕手の自分が体現しなければいけない」と力を込める。一戦必勝で歩を進め、6年ぶりの頂点に立つ。(青森 正宣)

 ≪最短で26日にM21≫ヤクルトが勝ち、今季113試合目で初の首位に立った。ヤクルトの首位は昨年7月13日以来。また、100試合以上を消化して、初めて首位に浮上するのは今季のロッテ以来で球団では今季が初めてだ。なお、ヤクルトには早ければ26日にも優勝へのマジックナンバーが初点灯。ヤクルトが23日のDeNA戦から26日の中日戦に4連勝。その間、2位阪神が23日の中日戦、3位巨人が23日の広島戦にそれぞれ敗れ24~26日の巨人―阪神戦で巨人が2勝1敗ならM21が出るがどうか。

 【データで見るヤクルト躍進の理由】

 ☆2年連続の低迷から 過去2年間は防御率(4・78→4・61)、打率(・244→・242)ともにリーグワースト。投打とも不振で連続最下位だったが、今季は防御率がセ2位の3・54、打率がトップの・2593とそろって復調しV争いの中心に躍り出た。

 ☆救援陣が力投 投手陣では救援陣が3・22(先発3・75)と特に好調。131ホールドポイント(救援勝利18+113ホールド)は12球団最多だ。その結果、先取点試合の勝率は昨季の・587(セ最低)から・720(セ2位)まで上昇と先制で奪ったリードをしっかり守り切っている。

 ☆塩見の成長 1番打者のチーム合計打率を見ると、昨季は固定できずに合計10人で・243だったが、今季は塩見(1番で71試合)を中心に・276まで上昇。山田、村上ら強力な中軸にきっちりお膳立てし攻撃力アップにつなげている。

 ☆強力な代打陣 代打率・265、代打の打点26はともに12球団1位。個人別の代打率は切り札の川端が・375(24安打)、中村が・545、宮本が・381と抜群。

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