槙原寛己氏が分析 11勝目の巨人・高橋 3ボールからでも打ち取る投球術、新境地で最多勝狙え

[ 2021年9月23日 20:54 ]

セ・リーグ   巨人5―0広島 ( 2021年9月23日    マツダ )

<広・巨21>5回無死、正随を三ゴロに打ち取りグラブをたたく高橋(撮影・奥 調)
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 新たな境地で最多勝を狙え――。巨人・高橋優貴投手(24)がハーラー単独トップの11勝目を挙げた23日の広島戦を本紙評論家の槙原寛己氏(58)が分析した。6回3安打無失点で今季11勝目の高橋について、3ボールからでも粘り強く打者を打ち取ったと指摘。新たな境地でチームに連勝を呼び込んだと強調した。

 苦しくて3ボールになった訳ではない。いつでもストライクを取れるから、3ボールにして打ち取る。高橋は新たな境地を見いだしたようだ。6回3安打無失点の球内容に、それが表れていた。

 この試合、カウント2―0か2―1から3ボールになったのは5度ある。そのうち、球が抜け出した6回の鈴木誠の四球以外は全て打ち取っている。

 私も現役時代によくあったが、2ボールから簡単にストライクを取りに行くと、狙い打たれてヒットになる確率が高い。それを3ボールにすると、3―0なら打者は1球見てくる。3―1となったところで、際どいコースに投げてファウル。フルカウントに持ち込むと、打ち取れる確率が高くなるのだ。若いころは「四球になったらもったいない」とストライクを取りに行って打たれたが、プロ5年目くらいから3ボールにして打ち取る術に気づいた。もちろん、いつでもストライクを取れるコントロールがあってこそだが、高橋にはその境地とコントロールがあった。

 中でもチェンジアップが抜群で、投球の軸として使えたから得意のスクリューボールが生き、緩急をつけられた。初回2死一塁で鈴木誠に3―1からスクリューボールでストライクを取り、最後は高めの145キロ直球で詰まった二飛。緩急をつけた結果だった。チェンジアップもスクリューボールも力むと抜けてしまうボール。それが力まずにひょうひょうと投げていた。

 この11勝目で力はもっと抜けるはず。ハーラー単独トップ。ここまで来たら最多勝を狙っていいだろう。

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