袋井・荒浪監督が「育成功労賞」受賞 亡き妻に感謝「奥さんがもらったようなものです」

[ 2020年7月15日 10:48 ]

日本高野連の今年度育成功労賞を受賞した荒浪監督
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 静岡県を代表し、袋井野球部の荒浪和彦監督(58)がこのほど、日本高野連が発表した今年度「育成功労賞」の被表彰者49人の1人に選ばれた。

 周智(現遠江総合)時代から本格的に硬式野球部の指導に携わって33年。焼津中央では「見逃し三振をしたら歌を歌う」など、選手のモチベーションを上げるユニーク練習で夏の県大会にベスト8進出を果たしたこともあった。この4月、部長から6年ぶりに監督復帰をしたばかり。「選ばれた周りの方々が甲子園監督ばかりで。いろいろな方から手紙やお祝いLINEもいただいた。良い意味で巡り合わせを感じました」と心から感謝した。

 最も喜んでくれたのは天国の妻・陽子さん(享年46)だったかもしれない。幸いにも先月27日が命日。元気な頃は家庭と子育てと全てを任せっきりで「好きな野球をやらせてもらったし、奥さんが(功労賞を)もらったようなものです」としみじみと語った。

 復帰元年がコロナ禍で甲子園のない代替大会に変更。そんな11日の初陣を、島田樟誠相手に延長8回タイブレークの勝利で飾った。「選手が大好きな野球を楽しんでプレーする姿を見せたい」。戦前の期待通り「笑顔を忘れずにお祭り野球ができました」と天を見上げた。(小澤 秀人)

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2020年7月15日のニュース