DeNA 史上初の珍記録!15試合連続「オセロ」で必然!?の勝利 大貫もビックリ快投

[ 2020年7月15日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA5―3中日 ( 2020年7月14日    ナゴヤD )

<中・D(4)>8回2失点で今季1勝目を挙げたDeNA先発・大貫(撮影・椎名 航)
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 法則通り。この日のDeNAの勝利は試合前から約束されていたかのようだ。これで6月26日から○●○…と15試合連続の「オセロ」状態。プロ野球初の珍記録となったが、先発・大貫がラミレス監督もビックリの快投で珍事をもたらした。

 「前回は悔しい思いをした。何回までとか考えず1イニング1人ずつと集中して投げたのが良かった」。自身初の中3日での先発。10日の阪神戦は1回30球を投げ4安打3失点でKOされたが、すぐに雪辱の機会をもらった。初回に先制の1点を献上するも、2回からは一変。スイスイと89球で自己最長の8回を投げ、3安打2失点で今季初勝利を手にした。

 2年目右腕はオフにオーストラリアで武者修行。昨季は対左打者の被打率・376が課題で、対策として磨きをかけたカットボール、ツーシームを「凄く有効に使えた」と徹底して低めへ。中3日の間に手から始動するフォームに修正し、制球力も復活。6三振を除くアウト18個のうちゴロアウトが9と凡打の山を築いた。

 実はラミレス監督は、結果にかかわらず大貫の登板後の2軍行きを決めていた。試合前は「ブルペンデーのようなもの」と継投策を想定していたが、あれよあれよの快投。「僕の考えを変えさせられたよ」と話した指揮官は「これだったら次の登板も中3日でいこうかな」と笑った。

 連勝もなければ、連敗もないオセロ状態。大貫の好投に加え、ラミレス監督は15試合連続○●○…にも「これだけ続くのはなかなか起きない」とビックリだ。法則通りなら、15日の試合は●だが「しっかり勝って(16日までの)長期ロードを終わらせたい」。オセロの呪縛からはそろそろおさらばだ。(鈴木 勝巳)

 ○…DeNAは6月26日の阪神戦から15試合連続で白星と黒星が交互。63年国鉄、69、70年阪急、75年広島、02年ダイエーが記録した14試合連続を上回るプロ野球最多となった。なお、DeNAは横浜時代の07年には開幕戦から12試合交互に黒星、白星を続け開幕からの最多記録もマークしている。

 ◆大貫 晋一(おおぬき・しんいち)1994年(平6)2月3日生まれ、神奈川県横浜市出身の26歳。桐陽から日体大、新日鉄住金鹿島を経て18年ドラフト3位でDeNAに入団。新人年の昨季は6勝(5敗)を挙げた。1メートル81、73キロ。右投げ右打ち。

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