【神奈川】昨夏8強の金沢が快勝発進　2年生エース・大内1失点完投「一人一人に集中」

第101回全国高校野球選手権　神奈川大会1回戦   金沢6―1津久井浜 （ 2019年7月7日    横浜 ）

＜津久井浜・金沢＞1失点完投の大内（撮影・会津　智海）
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　昨夏南神奈川大会8強の金沢が雨中の開幕戦を制した。2年生のエース左腕・大内が5安打1失点完投。「打たせてとること、ストライク先行を実践できた。打者一人一人に集中して投げたことが完投につながった」と胸を張った。

　1メートル70と小柄だが、元巨人・杉内を目標とし、コーナーを丁寧に突いた。昨秋、今春とケガが相次ぎ背番号8で外野手として出場。昨秋は県大会初戦で敗退し「一から出直す気持ちでやってきた」と体重を8キロ増やしてスタミナ強化。勝負度胸も買われ、今大会からエースナンバーを託された。降り続く雨にも「気にならなかった」と冷静で、相手にケガ人が出て試合が中断しても動じず。9回に犠飛で1点を失ったが、粘りの投球が光った。

　試合前には横浜野球部前監督の渡辺元智氏が始球式を務めた。03年センバツ準優勝の主将で、オリックス・成瀬と同級生だった横浜OBの吉田斉監督は「恩師の始球式に花を添えることができてよかった」とうれしそうだった。

　《お見事ストライク》開幕戦の金沢―津久井浜戦を前に、横浜前監督の渡辺氏が始球式を行った。横浜のユニホーム姿で横浜スタジアムに立つのは勇退した15年夏以来。マウンドに立った渡辺氏は大きく振りかぶり、ストライク投球。場内からは拍手が湧き「もうユニホームを着ることはないと思っていたが…。不思議な力があるんじゃないかと錯覚するような良いボールだった」と笑顔だった。