【東東京】麻布5年ぶり初戦突破 東大志望・松永が“模範快投” 8回2死まで無安打

[ 2019年7月8日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 東東京大会2回戦   麻布4―1都荒川工 ( 2019年7月7日    神宮第2 )

<都荒川工・麻布>9回1失点完投の松永(撮影・郡司 修) 
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 8回2死まで無安打投球。麻布のエース・松永は快挙まであと4アウトと迫ったが、ここで1番・飯島に右越えランニング本塁打を許した。リードは3点に縮まり、さらに連続四球のピンチ。「終盤は早く試合が終わってほしかった」。もう一度ギアを入れ直し、4番・佐藤を三振に仕留めると、9回はこの日140球目で最後の打者を遊ゴロに仕留めた。

 許した安打は1本だけ。「カーブが良かった。高校史上ベストピッチングでした」。勝利の瞬間はこん身のガッツポーズを繰り出し、完投で5年ぶりの初戦突破に導いた。

 1メートル80、65キロの3年生右腕。最速135キロの直球に加え、カーブ、スライダー、チェンジアップを操る。麻布は今春東大合格者100人を輩出し、開成、武蔵と並んで「御三家」と呼ばれる超進学校。授業の後の練習には学校から電車で約45分かけてグラウンドへ移動する。練習時間は平日は1日3時間、土日でも4時間と決して多くない。塾に通う部員もおり、勉強との両立が求められる。そのため、選手は自主的に練習メニューを考え、いかにして効率的に練習できるかを追求している。

 「ここまで調子が良かった」と手応え十分で初戦に臨んだ松永は、四球で走者を背負いながらも粘り強く投げ、女房役・山村の好リードも光った。山田裕一郎監督も「松永がよく頑張ってくれた。練習試合でも見たことがない」と驚く。数学が得意で「神宮で投げたい」と東大を志す右腕。頭脳でも野球でも、見据えるのは頂点だ。

 ◇麻布高校 1895年(明28)創立の私立男子校で、完全中高一貫校。自由な校風で知られ、校則や制服は設けずに生徒の自主性を重んじる。また、超難関大学へ多くの合格者を輩出。戦後の高校別東大合格者ランキングでは、唯一上位10位入りを維持している。野球部は創立とともに創部し、夏の最高成績は麻布中時代の1927年(昭2)の東京大会準優勝。首相を務めた福田康夫氏、橋本龍太郎氏ら、政界、財界、法曹界に多数のOBがいる。

 ◆松永 貴浩(まつなが・たかひろ)2001年(平13)4月3日生まれ、東京都出身の18歳。小1から野球を始める。麻布中時代は立川シニアでプレー。麻布では1年夏からベンチ入り。1メートル80、65キロ。右投げ右打ち。

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