大院大 逆転勝ちで18季ぶりVの可能性残す 打田8回2失点の好投

[ 2019年5月4日 18:08 ]

関西六大学野球春季リーグ戦 1回戦   大院大4―2大経大 ( 2019年5月4日    わかさ京都 )

力投する大院大先発・打田
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 大院大は他力ながら2010年春以来、18季ぶり優勝の可能性を残した。

 先発・打田雷樹投手(3年=日本航空石川)が8回2失点と好投。打線は1―2の6回に2四球と失策で無死満塁とし、押し出し四球、押し出し死球、相手暴投と無安打で3点を挙げて逆転した。米沢秀典監督は「まだ(優勝のチャンスがなくなったとは言えない。(この日を含め)4連勝で去年までの大院大とは違うところを見てもらいたい。それが、みんなの自信にもなる」と表情を引き締めた。

 投手陣に絶対的な軸がいる。打田は今季、4度の先発を含む5試合に登板。39回2/3を投げ、通算203回1/3と投球回数で大台を突破した。この日は3回に2点は失ったが、豊富なスタミナを背景に粘りの投球を徹底。5回終了時に監督から「気合いを入れ直せ」と激励を受けると「もう一つギアを入れて、6回以降は行きました」とペースアップした。自身最速を計測した145キロ直球を軸にスライダー、カットボール、フォーク、チェンジアップ、ツーシームと豊富な持ち球で翻弄(ほんろう)。1メートル86、83キロの体をマウンド上で躍動させ、今季4勝目をつかみ取った。

 才能が開花しつつある。進学時には「本気で野球をするつもりがあまりなかった」と振り返る。だが今年1月に就任した米沢監督のもとで意識は180度変わった。今では「プロに入って活躍したい思いが出てきた」と目を輝かせる。大院大は過去12度の優勝を誇るが、近年は低迷。17季、優勝から遠ざかる間、3位以上はわずか6度で昨季は春5位、秋6位と低迷した。それが今季はここまで5勝を挙げて勝ち点2をマーク。勝利を重ねることで欲が出てきたと言う。「筋力トレはあまりせず、インナー強化と走り込み中心です。今日、最速が出たので、150キロ前半くらいは行きたいです」。今だ破られずに残る「シーズン9勝、9完投勝利」の連盟記録を84年秋に打ち立てた指揮官にならった練習法で素質に磨きをかけている。

 監督は「3位なら去年と同じ」と言い切る。今季の戦いを秋につなげるためにも連勝を続け、一つでも上の順位で終わることが命題となる。

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