阪神・西、8回1失点快投 木浪が“ゲキ”「笑顔少ないですよ」

[ 2019年5月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―1DeNA ( 2019年5月3日    甲子園 )

8回2死一塁、石川を左飛に仕留め笑顔でベンチに戻る西(撮影・奥 調)
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 投手を目指す少年少女のお手本といっていいだろう。『ゴールデンウイークこどもまつり』と銘打たれた今カード。大型ビジョンで紹介された「プロ野球選手以外になりたかった職業」はF1レーサーだった。鈴鹿サーキットのある三重県出身。中日ファンだった幼少期はF1マシンにも魅了された。ちびっこから熱視線を浴びたマウンド。阪神・西がまたも本拠甲子園で快投を演じた。

 「カードの頭を責任を持って長い回を投げることができたので、良かったと思っています。PJ(ジョンソン)を休ませたいという気持ちで、何とか8回までいけて良かったと思います」

 2回1死一、二塁から神里に右前打を浴びて先制点を献上。右翼手・高山の好返球で本塁アウトの判定も、リプレー検証で覆った。ただ、ここで気落ちしないのが西という男だ。3回から4イニング連続で3者凡退に退けるなどコーナーを突く抜群の制球力で8回を被安打3の1失点。打のヒーローが大山なら、投のヒーローは間違いなく背番号16だ。3勝目こそゲットできなかったが、矢野監督の言葉が「勝ち」ある投球を物語った。

 「一番のヒーローは悠輔(大山)になるようなことが表面的にはあるけど、もしかしたら西の方がね、ヒーローだと思うし、それくらいの投球をしてくれたと思います」

 後輩からの気遣いもうれしかった。この日は木浪から、ひんぱんに声を掛けられたという。「ピンチでもないのに“笑顔、少ないですよ”って。本当にいい雰囲気で野球ができている」。プロ初安打まで時間を要した新人に「いつかは打てるよ」と常に声を掛けていたのは他でもない西だった。今季6度の先発で実に5度のハイクオリティースタート(7回以上投げ自責2以下)。チーム随一の安定感を誇る男が虎投の中心で、どっかりと座っている。(吉仲 博幸)

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