【スケートボード】ミス出しても8点台 堀米の“独創性”評価された証―本間章郎の目

[ 2021年7月26日 05:30 ]

東京五輪3日目 スケートボード男子ストリート ( 2021年7月25日    有明アーバンスポーツパーク )

優勝を果たし金メダルを手にする堀米(撮影・会津 智海)
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 堀米の終盤の追い上げは素晴らしかった。ベストトリックはほとんど「ノーリー・バックサイド270」の応用技で、自分の得意技だけで勝ってしまった。

 ノーリーのバックサイド側の回転は背中を向けてレールに入るためリスクがあり、やる選手自体が少ない。270度まで回るだけで凄いが、それを高いレール上に持ってくる高難度の技。自分が乗る先も足元もほとんど見えていない状態で、1ミリでもずれたら失敗につながる。普通なら恐怖心を抱くが、堀米は小さい頃から感覚重視で乗ってきたことが生きているのだろう。

 この日は風と暑さでコンディションが最悪だったが、その中であれだけ冷静に事を運んだのはさすがだった。特に風は板を回転する技に強く影響するが、堀米が回転系の技を使うタイプではなかったことも有利に働いた。そして何より、ランの1回目でミスをしながら8点台を出したことが、精神的な安定感につながっていた。失敗したら8点台はなかなか出ない。堀米のオリジナリティーが高く評価された証だ。

 まだ22歳で、28年のロサンゼルスまで目指せる逸材。堀米には世界をリードしてもらいたいし、今回の優勝で日本のスケートボードの認知度が高まることを期待したい。(日本スケートボード協会競技委員)

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