体操ニッポン団体連覇ならず銀メダル、内村航平に黄金の輝き見せられず

[ 2021年7月26日 22:10 ]

東京五輪第4日・体操 ( 2021年7月26日    有明体操競技場 )

北園丈琉
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 男子団体総合決勝が行われ、萱和磨(24=セントラルスポーツ)、谷川航(25=同)、橋本大輝(19=順大)、北園丈琉(18=徳洲会)の日本は合計262・397点で銀メダルとなり、16年リオデジャネイロ五輪に続く連覇を逃した。

 日本は2種目目のあん馬を落下なくクリアしたものの、前半3種目を終えてROCに2・605点差をつけられて2位。後半3種目での逆転を目指したが、及ばなかった。

 長きにわたって日本の大黒柱として活躍した内村航平(32=ジョイカル)は、団体ではなく種目別鉄棒に絞って東京五輪に出場したが、予選(24日)で落下し3大会連続の金メダルに届かず。初出場でも予選で次々にハイスコアを積み上げていく団体の4人を見て、キングは言った。「僕はもう主役じゃない。彼らが主役」と。

 百戦錬磨のキャリアを活かしたアドバイスを送るなど、チームを献身的にサポートしたキングに、見せたいものはただ1つ。「恩返しのためにも、絶対に団体優勝したい」という北園の言葉が、メンバーの思いを代弁する。内村は既に選手村を離れ、会場ではなくテレビで観戦。黄金のバトンを継承することはできなかった。

 2大会連続、8度目の団体金メダルには届かなかったが、メンバー4人の平均年齢は21・5歳。体操ニッポンを背負った若武者たちは、悔しさを糧にこれからも世界の頂を目指し続ける。

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