ソフト銀メダル以上確定!山田サヨナラ打で4連勝「今までチームに迷惑ばかりかけていた」

[ 2021年7月26日 05:30 ]

東京五輪第3日 ソフトボール1次リーグ   日本1-0カナダ ( 2021年7月25日    横浜 )

<日本・カナダ>タイブレークの延長8回、サヨナラ打を放ち、ガッツポーズする山田(左)
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 1次リーグ第4戦が行われ、日本は不振だった主将の山田恵里外野手(37=デンソー)のサヨナラ適時打で、カナダに1―0で勝利した。延長タイブレークの8回、1死満塁で試合を決める中前打。米国とともに開幕4連勝となり、1次L2位以上が決定。27日の決勝進出が決まり、銀メダル以上が確定した。26日は1次L最終戦として米国と対戦する。

 らしい一本がついに出た。タイブレークに突入した延長8回、1死満塁。コンパクトなスイングで捉えた打球が、鮮やかに中前へと抜けた。スコアレスの均衡状態を破るサヨナラ打。やっと、やっと、山田が笑った。

 「今までチームに迷惑ばかりかけていた。今日を迎えるのが怖かったけど、それでも監督が使ってくれた。みんなの期待に応えたい気持ちが強かった」

 北京五輪決勝で本塁打を放ち金メダルに貢献した37歳は、13年ぶりの五輪で苦しんだ。3戦でわずか1安打。2戦目のメキシコ戦は落球のミス。14年に亡くなった父・良彦さん(享年60)の命日だった前夜のイタリア戦は、3打席目に屈辱の代打を送られた。
 この日最後の打席も、1死三塁から2人が歩かされた。プライドに火が付いた。銀メダル以上を確定させる決勝打に「やっとチームの一員になれた」と心からの声が漏れた。

 野球部で男子部員をおしのけ1番・遊撃手だった中学時代から、憧れた。「イチローさんがシーズン200安打を達成して、振り子打法をマネしました」。高校でソフトボールに転向。抜群のミート力から、“女イチロー”の愛称がついた。

 宿敵・米国との連戦が決まったこの日、復調への道しるべとなる主将の劇打は明るい材料だった。

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2021年7月26日のニュース