日本フェンシング界の「エース」敷根はメダルを逃す 3位決定戦で「格下」にまさかの完敗

[ 2021年7月26日 20:28 ]

東京五輪第4日 フェンシング 男子フルーレ個人3位決定戦 ( 2021年7月26日    千葉・幕張メッセ )

 <フェンシング 男子フルーレ個人準決勝>イタリアのD・ガロッツォ(左)と対戦する敷根崇裕(共同)
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 男子フルーレ個人の3位決定戦で敷根崇裕(23=ネクサス)がアレクサンデル・ホウペニトフ(チェコ)に完敗。同種目の日本勢では、08年北京大会で銀メダルを獲得した太田雄貴以来のメダルとなる銅を逃した。

 準決勝でリオ五輪覇者のダニエレ・ガロッツォ(イタリア)に完敗し、迎えた「背水の」3位決定戦。精神的なダメージが大きかったのか、立ち上がりからいきなり5ポイントの連取を許す。その後もペースを取り戻せず、世界ランク9位が同19位の「格下」に手痛い黒星を喫した。

、国際フェンシング連盟副会長の太田氏が「天才型」と評する独特の攻撃スタイル。17年世界選手権3位の後は「格下に負けちゃ駄目だ」などとプレッシャーへの対処に悩み続けていたものの、東京五輪出場を争うフルーレの最終戦となった今年3月のグランプリ大会で準優勝。自力で東京五輪代表を手中にした。

 まだ23歳。「日本のエース」は自国開催の五輪で味わった屈辱をバネに、心技体を鍛えなおして、再び「世界の頂」を目指す。

 ◆敷根 崇裕(しきね・たかひろ)1997年(平9)12月7日生まれ、大分市出身の23歳。16年世界ジュニア選手権個人と団体で優勝。17年世界選手権個人で銅メダル。19年アジア選手権でも個人、団体で2冠に輝いた。東京・東亜学園高―法大。ネクサス所属。1メートル83、74キロ。父裕一さんも元日本代表。

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