カヌーのハネタク、2大会連続メダルへ「残った」 羽根田が上位10人で争う決勝進出

[ 2021年7月26日 13:56 ]

東京五輪第4日 カヌー スラローム男子カナディアンシングル ( 2021年7月26日    海の森水上競技場 )

羽根田卓也(撮影・長久保豊)
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 カヌーのスラローム男子カナディアンシングルで羽根田卓也(34=ミキハウス)が準決勝で上位10人に食い込み決勝進出。2大会連続のメダルへ可能性を残した。

 4大会連続の五輪代表で、08年北京14位、12年ロンドン7位と着実に階段を上り、前回16年リオデジャネイロでは、カヌー競技で日本初メダルの「銅」に輝き自身とカヌーの知名度を上げた。

 リオ後は、「現状維持は後退」という思いのもと、試行錯誤を繰り返しながらレベルアップを図ってきた。新型コロナウイルスの感染拡大による自粛期間中は常に新しいトレーニングを取り入れ、パドルに見立てた木の棒にヨーヨーのような重りを吊して下半身を鍛えるユニークな練習方法をSNS上で公開。さらに、自宅の浴室と見られる場所で浴槽に水を張った状態でパドルをこぐ様子や、鉢植えやブロックを使用した筋トレ動画を公開して話題にもなった。

 技術面では、座る位置やベルトの締め方などをミリ単位で追求。今月19日に東京・晴海の選手村に入村して気持ちを高め、20~23日の公式練習で水流の特徴をつかむなど、余念がなかった。

 ◆羽根田 卓也(はねだ・たくや)1987年(昭62)7月17日生まれ、愛知県出身の34歳。16年リオデジャネイロ五輪で、カヌーで日本勢初の表彰台となる銅メダルを獲得。17年世界選手権7位。18年ジャカルタ・アジア大会金メダル。愛知・杜若高―コメニウス大大学院出、ミキハウス。1メートル75、70キロ。

 ▽カヌー・スラローム男子カナディアンシングル 片側に水かきのついたパドルを使って変化に富んだ流れのある河川を下り、速さとゲートを通過する技術を競う。緑のゲートは上流から下流に、赤のゲートは下流から上流に向かって通過する。ゲートを通過できなかったら1ゲートにつき50点、ゲートに接触したら2点の減点が科せられ、1点=1秒でゴールタイムに加算される。予選は2回行い成績の良い方を採用し、準決勝以降は1回だけ行う。

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