バスケット 日本男子 きょう26日スペイン戦 鍵を握る金丸の3点シュート量産

[ 2021年7月26日 11:00 ]

3点シュートを武器に本番へ挑む金丸
Photo By 代表撮影

 1976年モントリオール五輪以来45年ぶりに出場するバスケットボール男子日本代表は、26日に1次リーグ初戦でスペインと対戦する。八村塁(23=ウィザーズ)と渡辺雄太(26=ラプターズ)のNBA選手2人を擁する日本は「史上最強」の呼び声が高いが、1次リーグC組は強豪ぞろいで厳しい戦いが予想される。専大女子スキルコーチでNBA解説者の中原雄氏(54)が強豪撃破のポイントを挙げた。

 19年W杯覇者のスペインは米国と並ぶ優勝候補だ。現役のNBA選手4人に、元NBA選手も多数いる。寄せ集めの米国と違い、長年同じメンバーで戦って互いをよく知っていることが強みだ。

 日本は5戦全敗に終わった19年W杯から大きくレベルアップしている。今大会前には世界ランク7位のフランスにも勝った。最後は相手を本気にさせ、耐えることができたのは自信になったと思う。

 この2年間での日本の成長は、八村と渡辺雄がNBAでもまれて、さらに力をつけたことが大きい。八村はフィジカルが強くなって、自信を持ってシュートを打てている。ラプターズで本契約を勝ち取った渡辺雄は3点シュートの成功率が40%までになった。何でもできる2人がいることで、インサイドの強いエドワーズや突破力のある馬場も生きてくる。

 ただ現時点でのスペインとの力の差は大きい。勝つのは簡単ではない。まずはリバウンドが大事になる。スペインはともに2メートル10を超えるガソル兄弟らを擁し高さがある。日本は全員がリバウンドを意識して、ここで互角に近い勝負をしたい。ポイントガードのルビオは守備もうまく、日本のガード陣に厳しいプレッシャーをかけてくるだろうが、田中は弱気になってはいけない。場合によっては渡辺雄もボール運びにも加わり、うまくコントロールしてほしい。

 攻撃時には19年W杯で八村が相手から徹底マークされたように、今回も八村と渡辺雄へのマークは厳しくなるだろう。そうなった時、キープレーヤーとなるのは昨季BリーグMVPを獲得した金丸だと思っている。3点シュートの力はBリーグでも突出している。事前の強化試合ではもっと打っていいと感じていたが、戦略上まだ見せていないフォーメーションもあるだろう。19年W杯の代表に入っておらず、2年前にはなかった大きな武器。うまく使っていければ、スペインと勝負するチャンスが生まれてくるかもしれない。

 日本は3戦で1勝することが現実的な目標だ。2戦目のスロベニアにはNBAのスター、ドンチッチ(マーベリックス)がおり、最終予選を突破して勢いもある。3戦目のアルゼンチンもカンパッソ(ナゲッツ)らタレントはそろっている。どちらも難しい相手だ。八村と渡辺雄がフル回転し、金丸が3点シュートを量産することで、目標の1勝が見えてくると思う。(NBA解説者)

 ◇中原 雄(なかはら・たけし)1966年(昭41)11月10日生まれ、福岡県出身の54歳。中学1年時から本格的にバスケットボールを始め、専大卒業後の89年にいすゞ自動車に入社。主将を務め、95年から日本の1部リーグで4連覇を達成。引退後は専大男子バスケットボール部のコーチに就任し、02年のインカレで同大を史上初の優勝に導く。20年にBリーグ京都のテクニカルアドバイザー就任。現在はNBA中継等の解説者としても活躍中。

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